stand up to evil heart<少年時代・3-1
【きゃーーー】
茜の悲鳴。
真「茜!竜!くそ。」
真はすぐに声のする方へ走った。
来た道を戻る。
階段を降りる。
2階の廊下に茜がいた。
茜「真!……天童君が!天童君が!」
茜は怯えている。
泣いている。
真「茜!どうした?大丈夫か?竜は!?」
真はすぐに茜に駆け寄った。
手をにぎる。
すごい震えている。
真「大丈夫だ!大丈夫だ!」
茜を落ち着かせようと。
背中に手を回し、頭にもう片方の手で、なでてあげた。
真「大丈夫。俺がついているから。」
優しく耳元でささやいた。
茜「…………ありがとう。」
茜も真を強く抱きかえす。
すると後ろから声が聞こえた。
5「まだいたんか。」
坊主のいかつい少年がそこにいた。
6「いちゃいちゃしてんじゃねーよ。
たっく。No.3もつかえねーな。」
こっちは金髪でチャラチャラした感じだ。
真「おめーら誰だ。茜と竜に何をした!」
真は2人を睨む。
6「もう1人のやつだったら階段の所でおねんねしてるぜ。…ハハハ」
5「安心しろ、てめーらも殺すからよ。」
真は階段の方に目やった。
真「竜ぅぅ!」
階段の所に竜が倒れている。
茜「ごめんね……後ろからあいつらが急に。それで天童君が気付いたんだけど、私をかばって。それで…それで……。ごめんね。」
茜は泣きながらそう真に謝った。
真「茜のせいじゃないよ。安心しろ。あいつらは俺がぶっ飛ばすからよ。だから、竜のそばにいろ。」
真はそう言い、茜の頬にキスをした。
茜は真を見る。