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ミュージカルボーイズガールズ
【コメディ 恋愛小説】

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ミュージカルボーイズガールズ番外秋編-5

「ふ、ふぇーーん!」
「はいはい、よしよし」

しまった、頭を撫でたら安堵感からかさらに泣き出してしまった……。

「ほら、家まで送って行くから、帰ろう?」「う、うん……」

帰り道、城崎さんはオレの腕に自らの両腕を巻き付けてはなさなかった。そして城崎邸。
「ご、ごめんくださーい!」
「はい、どちらさまです……あら桃?どうしたの?そんなに泣いて?」

出てきたのは城崎さんのお姉さんみたいだった

「エッとあの実は………」
「………まあ、そんな事があったんですか?どうもすみません。それと助けていただいてありがとうございました」
「あっいえ、元はといえばオレが行くのが遅かったのが悪いんです。むしろ謝らなければいけないのはこちらの方です。申し訳ありませんでした」
「いえいえ。そういえばあなた………」
「あの、なにか?」
「もしかして、黒周くん?黒周秋くん?」
「あっ!はい、申し遅れました。大神学園中等部2年黒周秋です」
「あらぁ!やっぱり秋くんなのね!」
「はい、あのオレなにかしましたか?」
「違うのよ、いつも桃ったら家にいると秋くんの話しよくするから、いずれ本人に会ってみたいと思ってたのよぉ」
「は、はぁ」
「うん、桃の言うとおりかっこいいし、礼儀正しい子ね」
「おっお母さん!………」
「い、いえそんなことは………」
ん、なに?おかあさん?

「し、城崎さん?この人お母さん?」
「えっ、う、うん」
「う、うそ………」
見た目はどうみても20代前半である城崎さんのお母さん。
「フフフフフフ、そんなに年寄りにみえたかしら?」
「い、いえ!最初はお姉さんかと思って……」
「あらあら、お世辞もお上手なのね」

なんかしらんが凄く照れてしまう。

「あっ、あの、それじゃあオレ帰ります!」「あら?晩御飯位食べていったら?もうすぐ出来るし」
「いえ、弟が家で待ってるんで…。それじゃあ失礼します」
「あ……あの、秋くん!」
「ん?なに?」
「今日は助けてくれて、その上送ってもらったりまでして…そのありがとうございました…」

頬まで紅く染めて、かわいいなぁ…。

「うん、どういたしまして。また明日塾で会おうね?バイバイ♪」
「うん!さよなら!」

ずっと手を振ってる、かわいいなぁ。


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