投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

地獄に殴りこみ
【コメディ 恋愛小説】

地獄に殴りこみの最初へ 地獄に殴りこみ 2 地獄に殴りこみ 4 地獄に殴りこみの最後へ

地獄に殴りこみ 〜1〜-3

「結構悩んだんだよ〜。事故とかにしたら他の人の人生狂わしちゃうし、自殺させようにも原因がないし、病気とかだったら苦しむから可哀想だし。好きな人の苦しむ顔とか見たくないしさ〜。」
「なあ、フェイっつたよな。」
「そうだよ〜。」
「そこを動くなよ。」
「何で〜?」
「いいから。」
「うん。わかった〜。」
「・・・」
「あれ、近づいてきてどうしたの?ひょっとしてキス?きゃあ〜、どうしよ〜。」
「違う。タコ殴り。」
「え?」
「聞こえなかったか?タコ殴りだ。」
「な、何で〜?」
「俺が死んだのは実は意図的なものだった。そしてその黒幕が目の前にいる。ならやることは一つだ。」
「え、え、ちょっ。あ、わ、私女の子だよ。女の子殴るのはど、どうかな〜。」
「俺も今までそのポリシーだったんだがな。たった今男女差別反対を説教されたからな。俺は間違ってることは改める主義なんだ。」
「え!?ま、待って…」
「死ね。」

〜ただいま恭一がフェイをタコ殴りにしています。しばらくお待ちください〜

「えぐ、えぐ、痛いよ〜。」
「じゃかましいわ!!さっさと俺を生き返らせろ。」
「え〜、何で〜?」
「もっぺん今のを再現して欲しいみたいだな。」
「ごめんなさいとりあえず話だけ聞いてください。」
「・・・いいだろ。」
「えっとね、生き返らせることはできるの。」
「当たり前だ。これで無理とか言ってみろ、原型留めなくなるまで殴ってるところだ・・・冗談だ冗談。だからそんなに震えるな。」 小動物みたいで可愛いじゃねーか。
「ま、まずはこれを見て。」
「新聞?」
日付は・・・明日?そういや今っていつなんだ?まぁいいや・・・何々、『昨日未明、○○市に隕石が落ち、○○市在住の高校生が死亡しました。これにより・・・』
「俺のことだよな、これ?」
「うん。で、次はこっち。」
今度は週刊誌か。『脅威、白昼の恐怖!・・・隕石がぶつかり死亡した少年の友人Aはこう語る。「もとから運の無いやつでしたよ。ある意味こんな確率の低い死に方して満足してるんじゃないですか?」』・・・誰だーーー!!友人Aーーー!!出てこい。ぶっ殺してやる!!
「最後はこれ。」
フェイはどこからともなくテレビを取り出した。まじでどっから取り出したんだ?
『次のニュースです。今日未明、ぶふっ、し、失礼しました。○○市に隕石が落ち、高校生一人が死亡しました。』
うぉぉーーい、ニュースキャスター!!吹き出してんじゃねーよーー!!しかも俺が密かに好きだった人じゃねーか。
「何が言いたいんだ、フェイ。」
「要するにね、恭一君が死んだことをたくさんの人が知ってるの。」
「まぁ、あんな変わった死に方したらそうだろうな。」
「それに最近はインターネットとかですっごいグローバルじゃない?だから世界中の人が恭一君知ってるの。世界一馬鹿な死に方をした男って。」
じゃあその原因をつくった貴様を殴っても文句は言われまい。
「痛い痛い。ごめんなさい。」
「それでそれがどうしたんだ?」
「だからね、世界中の人の記憶を操作しないと恭一君を生き返れせないの。」


地獄に殴りこみの最初へ 地獄に殴りこみ 2 地獄に殴りこみ 4 地獄に殴りこみの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前