【思い出よりも…終編】-7
ーホテルー
「ねぇ、キスして…」
浴室で2人シャワーを浴びていると、慶子は私に唇を重ねた。お互いの舌先がお互いの口内を刺激しあい、唾液が行き交う。
キスをかわす間、慶子は身体を押しつけ、シャボンの付いた手で私のモノを刺激続ける。
「ウ……ンン…」
私のモノはみるみる硬さを増していくと、慶子は唇を離して、
「また……こんなになってる…」
そう言ってヒザを着き、私のモノを口に含むと舌で亀頭を舐め回した。
彼女の刺激により私のモノは剛直さを増した。
唾液でぬらぬらになったペニスを手でゆっくりと上下しながら、慶子は上目使いに、
「ねぇ…もう一度……欲しい」
慶子は浴室の床に四つん這いになると、自ら尻肉を拡げて懇願した。開かれた花弁からは、先ほど出した精液がにじみ出ていた。
私は一気に貫いた。“もう、これで会えない”そんな思いからか、尻肉を打つテンポが自然と速くなる。
「ファ…アンッ…ン…アァ…」
「…け…慶子…慶子…」
「…雅也…アウッ…来て…もう一度…中に…」
私はグラインドを速めると、慶子の腰を引き寄せ、もう一度彼女の膣内に自らのエキスをほと走らせた。
痺れるほどの甘い快感が脳髄を掛け巡った。
お互いに別々の方向を向いて身支度を進める。2人で、このホテルを出ればお別れだ。私は名残惜し気にゆっくりと服を着る。
“これでお別れ……貴方とのつかの間の日々……頭に言い聞かせるけど……ダメだったわ…”
私はネクタイを締め直すと、髪を整えていた。
(さようなら)
小さく慶子の声が聞こえた。私は聞き返そうとした瞬間、ガラスに何かが反射した。
「今、何て…!」
振り向いた瞬間、慶子は手にナイフを持ち、まさに私を刺そうとしていた!
ナイフが腹に刺さる瞬間、私は両手でナイフを握り締めた!
「グアッ!!」
鈍い音と同時に、すざまじい痛みが腹を襲った!
ナイフの刃を握る両手の痛みなど気づかないほどに。
「…グッ…ウウ……」
「ああ……貴方を失うなら…う…」
嗚咽混じりの慶子の声が聞こえた。
私は慶子を肩で突き飛ばした。息が乱れる。それだけで全身が神経になったように痛む。