ミュージカルボーイズガールズ-2
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ガラガラガラ
「ふいーどうにか間に合った。まったく秋のやつめもう少し早く起こせばいいものを……」
ポンッ
「おはようさんクロスケ♪」
「ンッ？おぉ、おはようギン」
このギンと呼ばれた関西風少年、名前を【華乃銀次(かの ぎんじ)】と言う。
銀次は顔良し・性格良し・ルックス良し・頭良しの四拍子。冬護は顔は中の上・性格も悪くはないし、ルックスも中々のもの。しかし頭は……エー、何やら冬護くんから「それから先を言ったら貴様を殺して物語を強制終了させるぞ」目線を送られているので頭は触れないで置いて……。とまぁある一部を除けば一般男子よりモテルのだがやはり頭イタッ……もとい少々鈍い所がありモテテいるという自覚はないようだ。言い忘れたが銀次と冬護は小学校からの付き合い。つまりは親友といったところだ
「まったく…」
「クロスケ、どないかしたんか？」
「ンッ？いや、なんでもない、そういえばギンお前またコクられてただろ？」
ニヤッと不適な笑みを浮かべる冬護にめんどくさそうに銀次は答える。
「なんや、みとったんかぁ？えげつないなぁ盗み見なんて」
「んなことより返事どうしたんだよ？また付き合うのか？」
「んー…まだ考えとらへんねんやわ。中々カワイイ子やったんやけどなぁ」
「なら付き合えば良いじゃねえか？この女ッ垂らし♪」
「んーせやけど好みとちゃうねん、わいの好みはもう少し元気でおしとやかよりも活発な子ぉが好きやねん」
「…中々無理難題だな」
少し苦笑いしながら冬護はいう。
「あっと、そやったそやった大事な話しあったんや」「…大事な、話し？」
「そや、クロスケ君？わいの所属してる部活は何や？」
「…軽音楽」
「ピンポン！ピンポン！！大正解！！！そんな高度な難問解いたあなたにはなッなんとハワイ一泊御招待！！！……ッてするわけないやろ！！」
「ハウッ！」
鋭いつっこみが冬護の胸に入った。
「てんめぇ〜朝っぱらからノリツッコミして更に他人まで巻き込んでんじゃねぇよ…」
少し痛そうにして言い返す冬護。
「まあそれは置いといてや、大事な話しッちゅうんはその軽音楽部のことなんや」
(置いといて)のジェスチャーをして更に話を進める銀次。
「なんだよ、その話しッて？もったいぶらずにさっさと言えよ？」
「じゃあ、言うで？覚悟はええな？」
「いいからさっさと言えって！」
「頼む！軽音楽部のボーカルやってほしいねん！！」「……はぁ〜〜〜！！！！？？？？」
つ・づ・く★