【思い出よりも…中編】-4
「ウゥッ!ンッ、ンーッ…」
慶子の身体が徐々に熱を帯始める。特に私の太ももは服の上から分かるほど熱くなっていた。それに伴い、彼女が押し退けようとする力が抜けていった。
私は唇を外す。お互いが唾液まみれの唇で荒い息を吐いていた。慶子は例の潤んだ瞳で私を見据えたまま、
「…ハァ…い、伊吹君…止めよう…ね…」
それは懇願とも哀願ともとれる表情だった。私は構わず彼女の上着を脱がせる。慶子は抵抗する。
「…だめぇ…」
服とブラジャーを胸元までまくり上げる。露になった乳房に私は吸いついた。そして、ヒザまであるスカートをたくし上げ、ストッキング越しに彼女の秘部を手でゆっくりと、こねあげる。
「アァッ…やめ…ンッ…これ以上…されたら…女に…アゥッ…なっちゃう…」
乳房から唇を外し、彼女を見つめる私に慶子も視線を合わせる。虚ろな瞳で。
「慶子……欲しいんだ…あの頃のように…」
そう言って私は再び唇を重ねる。もう抵抗は無かった。服を一枚づつ剥ぎ取る。慶子はうつ向いたままだ。
ストッキングの中に両手を入れ、ゆっくりと下にズラす。最後の一枚も一緒に脱げて、私の目の前には神々しいほどの裸体を露にした慶子が現れた。
自分の服をむしるように脱ぎすてる。まるで初体験をした時に受けた血が逆流するような興奮のためか、私のモノはすでに剛直になって、亀頭の先からは透明な液が溢れていた。
私は慶子をダイニング・テーブルにうつ伏せにすると、尻肉を拡げて彼女の秘部に舌を這わせる。
「ハアァァッ…だめぇ!」
ヒダを丹念に舐めまわす。慶子は身をよじって耐える。
「…アァッ…か、身体が熱い…」
すぼめた舌を膣内に埋めていき、中をかきまわす。慶子のヒザは力が入らないのか、小刻みに震えている。
「アァァンッ…ハァ…アゥッ…」
慶子の秘部の味わいと匂い。チリチリと頭がしびれてくる。私のモノはビクンビクンと激しく脈打っていた。
(もう我慢出来ない!)
慶子の膣口へ亀頭をあてがい、彼女の腰に手を掛け、私は一気に貫いた。
「ハアッ!……い、痛い…」
慶子は眉間にシワを寄せ、身を硬くする。カリに当たっている肉壁の感触がぬめりが絡みついたモノで無く、直接ビダに触れている。随分とセックスをしていなかったのか、愛液の分泌が不十分のようだ。
(なんだか、本当に初体験の頃に戻ったようだな…)
私は慶子の耳元に囁いた。
「ゆっくり…動くよ」
私は少し抜いて、入口辺りをゆっくりと前後させる。両手をテーブルについて身体を支えながら、慶子の細くて白いうなじに舌を這わせる。