お見合い=出会いの場?-4
「好きだ。結婚してくれ!」
「いや、それはオレが言う台詞だろ!?」
「なに!?言ってくれるつもりだったのか!?」
はっ!
思わずツッコミ入れたら、別の意味に解釈されたぁ!!
頭の中で、頭を抱えているといきなり襖が開いて…
「決まりね、キョウちゃん!私たち、今日から親戚よ!」
「辰也くん、ウチの瑠璃をよろしくお願いしますぅ」
唐突に、すげぇ良いタイミングで母親'Sが登場。さては襖の向こうで聞いてたな。
母さんは嬉しそうに笑い、彼女のお母さんはハンカチで涙を拭っている。
もうこの二人の中では結婚は確定事項らしい。
「ふむ。ではこれからよろしく頼む。辰也」
そして彼女の中でも。
「さしあたって、婚姻届はいつ出す?昔の人はこういう時にこう言った。『善は急げ』」
「だから、オレはまだ17歳だから結婚できねぇよ!昔の人はこうも言った。『急がば回れ』だ!」
こうして、オレの青春はこれを境に想像だにしてなかった方向へと向かったのだった。
はぁ……
続く