遅い初恋 ?-2
「あ、あの」
「大丈夫だったか?うちの新入生だろ?入学式に遅れなくてよかった」
「ありがとうございます。ホントにありがとうございます」
その直後私は涙が溢れてきた。恐怖からの開放のせいかいっきに感情がでてきてしまったのだ
「入学式の日だってのにうちの生徒がなにかしたみたいだね。ごめんね」
そう言うと滝沢という男は私の頭をなでてくれた。
そのとき私は今まで感じたことのない気持ちがした
なんだか胸がドキドキして顔が熱い
「大丈夫?顔が赤いけど」「だだ、大丈夫です!」
泣いて涙で濡れた顔で焦っている私をみて彼は笑っていた。
その笑顔に私は見取れてしまっていた
「次は〜江南高校前〜」
「もう次のバス停か。もう少し話していたかったけどな〜。そうだ一緒に学校まで行こうよ。いろいろと学校のこと教えてあげるよ」......えっ??
いきなりの誘いに少し戸惑ったがすぐに
「は、はい。よろこんで」「ならよかった。じゃあ降りようか」
バス代を払ってバスを降りた。340円となかなか高くつく値段であったが定期券である私には関係なかった。
その後、滝沢さんは学校のことをいろいろと教えてくれた、あの先生はどうだの学食は何がおいしいかなどであった。
話して歩いていると学校の正門まであっという間についてしまった。
「じゃあオレはこっちだから」
「ぁ、はい」
「そうだ、名前教えてよ!またいつか教室にでもいくからさ」
「えっと、石川舞です」
「舞ちゃんだね。ちなみにおれは滝沢優っていうから。クラスは2-3だから」
そういうと滝沢さんは手を振りながら去っていった
「どうしたんだろ私..」
滝沢さんにあってからずっと心臓が高鳴って顔が熱い。これがよくあるような恋なのだろうか??
「とりあえず教室にいこう」
私は一年の下足場に向かった。
続く。