目の前のきみ-4 「瞬」 『……ん?』 「愛してる」 悦乃は顔を赤くしたままニッコリと笑った。 『………俺も』 「俺も……なに?」 『愛してる』 瞬は素早く悦乃の肩を抱き寄せ、唇を重ねた。 「…………」 『…………』 「お酒臭いよ」 『……うっせ』 瞬と悦乃の恋は今、ここで終わりを告げ、確かな愛へと変わっていく。 記憶の奇跡はずっとずっと、これからも輝いていくのだ。