保健室の小さな約束-7
グチュゥッ!!
「はぁぁんっ…!」
頭を突き抜けるような、鋭い快感。
何回かこの行為を繰り返す内に、悠は私の敏感な所を把握して確実に攻めて来る。
弱い部分にグリグリと擦りつける。
「あぁんっダメっ!ぁはっ…、あぁっ、イクッ…イッちゃうっ!」
足がガクガク震える。
クリ○リスもヒクヒクしながら限界を伝えて来る。
「いーよ、イッて。イク顔見たいから」
いつも悠は私が先にイクのを優先する。
でも…。
「イヤ!…い、一緒に…イッて」
最後、声は小さくなってしまったけど。
「奏子…」
悠が腰にあててた手を私の頬に添えてキスをくれた。
…信じてもいい?
例え、自惚れだとしても。
今は悠にとって大切な存在なんだ…って。
遊ばれてるんじゃないって。
こんな年上の私を、ちゃんと想ってくれてる…って。
信じてもいい…?
「奏子…?」
一瞬泣き出しそうになった私を心配げに見上げる。
「…悠が、好きよ。だから…一緒にイッて欲しいの」
悠の目が大きく見開かれる。
その後満面の笑顔で。
「…うん」
突き上げが激しくなる。悠の動きに合わせて腰を動かす。
「うぁっ…、奏子の中キツイ…!」
「悠っあぁっ!…も、もうっ!イッイクッ!あぁぁぁぁっ」
「奏子っ…!オレも…あぁっ!」
頭の中が、真っ白になる。
あまりの気持ち良さに、私達は暫くそのまま動く事が出来なかった。
「そーいえば、初めて聞いたかも…奏子のキモチ」
悠が私の頭を撫でながら言う。もう外は真っ暗になっていた。私達は、服を整えた後もソファーに座りながら抱き合っていた。
「そうだっけ?」
「そうだよ、好きとか…聞いたのは初めて」
悠の顔がほんのりと赤くなる。それを見て私まで急に恥ずかしくなってしまった。
自分では甘い言葉を頻繁に言うくせに、言われるのは弱いのかしら…。
意外にかわいらしい…なんて思った時。
「美月先生ー?」
ガバッと悠の体から離れる。この声は…用務員さん?!
「は、はいっ!」
大きい声で返事して、悠を廊下の入り口とは反対にある中庭に出る入り口から追い出した。
「保健室の鍵がないから見に来たんですよ」
人の良い笑顔で用務員のおじさんが言う。
「あ、ごめんなさい。どうやら寝てたみたいで」
苦し紛れに嘘をつく。
うぅ…ごめんなさい…。
「体育祭だったから疲れたんでしょう、明日は予備日ですからゆっくりと休んで下さい」
「はい、ありがとうございます」
鞄を持ってそそくさと保健室の鍵をかけて、用務員さんに手渡す。
「もう遅いですから気を付けて帰って下さいね」
「はい、失礼しますっ」
大きく一礼して、職員玄関に向かう。