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強引グマイウェイ
【コメディ 恋愛小説】

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強引グマイウェイ3-2

「蒲原くん?冗談だ…」
「待つよ」
「へ?」
「何十年でも、待ってやる」
笑い飛ばそうとしたけれど、とても出来なかった。
呆れるくらいバカな告白に、呆れるくらい感動してしまったから。
「本当に?」
「男に二言はねぇ」
真っすぐな瞳で、私に誓う。
自分はすぐ怒るくせに、私が反抗すると拗ねる、困った奴なんだけど。
見た目も怖いし、なかなかケンカもやめてくれない、バカな奴なんだけど。
私はそんな蒲原くんに、相当はまっている。
不覚にも。
「安心して。そんなにはかからないから」
そう言って、私は彼にキスをする。
本当は今すぐでもいいのだけれど、私のために我慢してくれている姿が可愛いから。
もうちょっとだけ、おあずけ。
「やべぇ…ムラムラしてきた」
いつの間にか呼吸の荒くなった彼が、虚ろな目をしてのしかかってきた。
「は!?男に二言はないんでしょ!?」
「き、キス。キスだけ!キスさせろ!!」
宣言通り、この時彼はキス以上のことをしてこなかった。
でも、びっくりしたから、あと三ヶ月はエッチ禁止期間延長。
それまでは、想像で我慢してね。


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