ある淫魔のライフスタイル〜堕ちた女魔族ヴァネッサ〜-10
「どう?気持ち良いんでしょう?」
「……は…はぃ……気持ち、良い…です……」
ヴァネッサの問いにミーティは素直に返事をした。瞳から輝きが消え、濁ったガラス玉の様になっている。ヴァネッサの魔力に支配されたミーティは、もはやヴァネッサの操り人形だ。
「フフ……素直になったわね……ご褒美に最高の快楽を与えてあげるわ……」
女同士の強みというか、どこをどうすれば感じるのかは熟知している。ヴァネッサの指はミーティの弱いところを的確に捉えていく。蜜壺をかき混ぜながら、左胸を強く揉みしだき、首筋に舌を這わせていく。
「く、はぁっ!あっ、ふうぅん!んはぁっ!」
ミーティが嬌声を上げ、快感に悶える。全身から汗が噴出し、肌が紅潮している。
「も…イキそ……イっちゃいそぉ……」
「いいわ……思いっきりイキなさい!」
ヴァネッサの指がミーティの奥深くにねじ込まれた。
「ひっ!イッ、クゥ!ひぃあぁあぁぁっっ!!」
プッシャアァァッ!!
ミーティは絶叫と共に盛大に潮を噴いてイってしまった。
「可愛かったわよ……ミーティ……」
ヴァネッサが愛液に濡れた指をペロリと舐めた。
「これで終わりですね……」
冷たい視線で魔族の男を睨み付け、ジェイドが呟く。
「まさか……こんな、バカな……」
魔族は驚愕の表情を浮かべ、辺りに転がる魔物の屍を見ていた。魔族自身も右肩から腹部にかけて上半身の半分以上を失っている。
「貴様…一体何者だ……!何故これほどの力を……!」
忌々しげに叫ぶ魔族に向けて、ジェイドが右手をかざした。
カッ!!
閃光が魔族を飲み込んだ。後には塵一つ残らない。一瞬にして魔族の男はこの世から消滅した。
命あるものが誰もいなくなった空間でジェイドはポツリと呟いた。
「アナタが僕の正体を知る必要はない……知ってはいけないん
です……」