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S・S lover
【悲恋 恋愛小説】

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『思い出』から『旅立ち』-1

失ったものはあまりにも大きくて…

大切なものだった



築いていくのはあんなに楽しくて大変だったのに…

こんなにも儚く消え去ってしまった



今この手に残っているのは『思い出』と名の付く冷たく無機質なものばかり…



指輪

ネックレス

写真

携帯ストラップ



そして裾が泥で少し汚れているウェディングドレス



色んな思いが詰め込まれていて

色んな思いが一つになった証だったのに…



一番悲しい『思い出』がこの泥と一緒に付いてしまったウェディングドレス。



こんな泥なんて付かなければよかったのに…

こんな泥なんて・・・





けどこの泥を落とす気になれない

誠也との大切な『思い出』まで落ちてしまうような気がするから



二人で行った公園

二人で行ったレストラン

二人で行った海

二人で行った京都旅行

二人で行ったドライブ

二人で行った花見



こんな楽しかった『思い出』の中にこの泥も入れていいのかな


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