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=《蒼閃機甲バルトーク》=
【学園物 恋愛小説】

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=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第弐斬「すれ違う告白」〜-41

『(…………このような場で倒れたら、誰がこやつを運ぶのだ?)』
「……………zzz。」
『(……………まったく………………安らかな寝顔で寝おって。)』

蒼真の顔は、本当に穏やかだった。

頬の温もりが………まだ………温かかった…………。


★☆★☆★☆★☆★☆


美月は力の限り走り続けていた。

一週間前も同じ事をしていた気がするが、まぁそれはよいだろう。
ただ、恥ずかしかった。
ついにしてしまった。
してしまったのだ。

「(ざ……様ぁ見なさいっ!困ったでしょっ)!今頃あたふたしてるでしょっ!」

自分の中だけで、必死に言い訳を形成していく。

「(でも……………きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!どうしよう、今になってとんでもない事しちゃった気がするっ!)」

うん。
したよ。
とんでもない事。

「(きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜//////////っ!!)」

真っ赤な顔をした人間が全力疾走している姿は、さぞかし怪しいだろう。

「はぁっ………はぁっ………はぁっ………はぁっ………。」

かなりの距離を全力疾走したので、疲労がきた。
もうそろそろ巻けただろう。
そう判断したため、止まり、先程言った言葉を繰り返す。

「ありがとう…………蒼真……………。」


そして…………………


「大好き……………。」


蒼真には聞こえないはずなのに、
小さい声で、
ホントに小さい声で、
言った。


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