=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第弐斬「すれ違う告白」〜-36
『背中にある。取れ。』
「あ、うん。」
背中の両側にパーツがある。
それを両方とも取った。
刀を二つに割ったようなパーツだ。
『そこに刀を挟め。』
「あ、こうか!」
片側に刀を入れ、もう一つで挟む。
ドデカい刀が形成された。
さらに、両肩からパーツがとれ、柄の部分となる。
『それが"雷斬刀"だ。』
「雷………斬…刀。」
バルトークの身の丈程ある刀だ。柄の部分より、刃の方が幅が広い。
『いけ!』
「うん!」
急速落下。
サイシルド雌に向かっていく。
「キシャァッ!!」
両腕で防御体勢。
だが………………
斬ッ!!
我流・流・星・斬ッ!!
盾状の外骨格ごと、片腕を断ち斬った。
「き………斬れた。」
『まだだ!』
「!?」
サイシルド雌がもう片側の鎌を振っている。
「っ!」
キンッ
これを雷斬刀で抑え、弾き返す。
「うわぁぁぁっ!!」
斬ッ!
サイシルド雌の腕が、飛んだ。
さらに、
「もう一撃っ!」
両腕のなくなったサイシルド雌の肩筋から袈裟斬り。
「キシャァァァッ!!」
思わずサイシルド雌が後ずさる。
斬られた跡から黄色い血が噴出していた。