=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第弐斬「すれ違う告白」〜-35
これが腕。
さらに、ガルダの頭が胸部となり、頭の周りに装飾物が付く。
翼を展開。
最後に、背中から頭が出て、ジョイント。
角が開き、目が光る。
『蒼閃ッ!』
白い関節。
『機甲ッ!』
蒼い翼。
『バルトォォォォォォォォクッッ!!!!』
蒼閃機甲バルトーク、合体完了。
ズンッ
着地。
『意識の共有だ。』
「うん。」
蒼真は、もう一つの操縦桿を握る。
――――シンクロ。
これで、バルトークの体は、蒼真の体となった。
「すごい…………バルの時とは段違いの力を感じる。」
『当然だ。ガルダとの合一により、出力が三倍にまではね上がる。』
「三………倍…………。」
『…………フッ、ゆくぞ!』
「うん!」
バルトークは腰の刀を抜いた。
だが、それは…………
「うわぁぁぁぁっ!!」
そのまま走りだす。
『待て。』
「え!?ちょっ………止まれな………!!」
サイシルド雌を斬る直前で、跳躍、飛翔。
サイシルド雌の鎌がバルトークのいた場所を通る。
飛翔したバルトークは、浮遊したまま止まる。
「な、何?」
『それは合一前の刀だ。』
「あ…………。」
確かにそうだ。
これは、バルの刀。
合一した今では、刀ではなく、短刀となっている。