=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第弐斬「すれ違う告白」〜-34
ジジッ………
次元の裂け目ができて、そこから…………………巨鳥が出てきた。
色は………蒼。
「わ………何アレ?」
『我の相方、"蒼翼"ガルダだ。』
ガルダはサイシルド雌に向かって飛び、咆哮しながら、背中に装備されている二連装ビームランチャーで攻撃。
サイシルド雌は両腕で防御。
ダメージはない。
だが、隙はできた。
今はこれで十分。
『よし、"合一"だ。』
「合一って…………合体!?」
『うむ。蒼真、右腕を見ろ。』
「う、うん。」
『壱、弐、参と番号があるはずだ。』
「1、2、3………うん、確かにある。」
『壱を押せ。』
「うん。」
カシャッ
押した。
すると、バルブレスの左側から何かが飛び出す。
『鍵が出るはずだ。抜いて、我に挿し、回せ。』
「うん。」
抜いた。
確かに鍵だ。
鳥……おそらく、ガルダのマークがある。
「鍵穴…………あった!」
挿す。
そして、叫んだ。
「"蒼閃合一"!!」
ガチッ
回した。
すると、コックピット前方にある液晶画面にガルダのマーク。
同時に、コックピットが蒼く光った。
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ウィングを収納。
そして、バルが変形する時と同じように、バルの先端が開いた。
だが、今度は、足になるのではなく、両肩になる。
ガルダが変形。
足、腰、胸の下方を形成。
そこに、肩に変形したバルが付く。
さらに、そこから二の腕が出て、ガルダのパーツが付く。