=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第弐斬「すれ違う告白」〜-24
ズンッ
二階に着地。
数体のソルジャーは、蒼真の姿を目視で認識。
襲い掛かってきた。
「遅い……………!」
刀を抜くのと同時に、一体を袈裟斬り。
倒れた。
「はぁっ!!」
さらに走り、奥の二体をすれ違い様に斬り捨てる。
「シャァァァァッ!!」
後ろから飛び掛かってきた。
「っ!」
すぐに逆手持ちに変え、腕を後ろにまわして、鎌を防御。
押し返し、回し蹴り。
怯んだところに回転の勢いで斬った。
「………甘いよ。」
さらに三階へ。
着地と同時に一体を一刀両断。
三体が前方から飛び掛かってきたので、バック転で回避。
軽く跳躍して、壁キック。
急激な方向転換。
「ぁっ!」
斬ッ!!
三体各々が、四分割された。
「………多過ぎる、まだたくさんいるよ。」
『背中に筒があるだろう。』
「………確かにある。」
『おそらく、こやつらは子供なのだ。よって、原動力がなければ動けない。』
「じゃぁ、それを伝っていけば………!!」
『うむ。こやつらを一気に消滅できるかもしれぬ。』
「よし、じゃぁ行こう!」
と………………
「いやぁっ!」
蒼真の声ではない。
吹き抜けの一階からの声だ。
だが………この声は…………
「まさか………っ!!」
すぐさま蒼真は一階を見下ろす。
そこには…………あの幼なじみの姿が………。
しかも、逃げ場がなく、目の前に、鎌を振り上げたサイシルドが…………。
「しまっ…………!!」
迷わず飛び降りた。
そのまま美月とサイシルドに向かって落ちる。
「美月ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ―――っっ!!!」