投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

=《蒼閃機甲バルトーク》=
【学園物 恋愛小説】

=《蒼閃機甲バルトーク》=の最初へ =《蒼閃機甲バルトーク》= 48 =《蒼閃機甲バルトーク》= 50 =《蒼閃機甲バルトーク》=の最後へ

=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第弐斬「すれ違う告白」〜-23

「き……っ!!」

女性の様子から、自らの背後の存在に気付く。
だから柄を握った。
後ろを向かないまま…………





キンッ


キンッ

キンッ





刀は鞘に収まったままだ。
そして、蒼真も、柄を握ったまま………





斬ッ!!!




我流・居合・瞬・風・斬ッ!!




三体は両断のもとに、切り捨てられた。

「ふぅ……もう大丈夫です。」
「え………あ…………。」

蒼真は女性の手を優しく掴み、立ち上がらせた。

「あなたも早く逃げて下さい、ここは、オレが。」

女性は、目の前の蒼い装甲を装着しているのが何者か分からないまま、逃げ出した。

やがて、蒼真は言う。

「すごい………いつもより反応が鋭くなってる。」
『当たり前だ。この装甲はお前の感覚神経、運動神経、脳波にまで影響を与えている。』
「なるほど。」
『………肉体的疲労は常人のままだがな。』
「あはは…………帰ったら動けないのを覚悟しとかなくちゃ。」
『ふむ、だが、動けなくなる前に。』
「うん、これをなんとかしなくちゃね。」
『うむ。』

吹き抜けの広間から上を見る。
二、三階には、ソルジャーの姿がちらほらと。

「いた!」

頭の装甲の両頬の部分から一枚ずつプレートが出てきて、蒼真の口を覆う。
これで完全に人間の肌は見えなくなる。
それを確認すると、蒼真は飛んだ。


=《蒼閃機甲バルトーク》=の最初へ =《蒼閃機甲バルトーク》= 48 =《蒼閃機甲バルトーク》= 50 =《蒼閃機甲バルトーク》=の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前