聖職2〜堕落〜-2
次が学校の最寄り駅であることを、車内アナウンスが知らせた。
小川の指に力が加わり、円を描くように動く。
ひなたの愛液で指がスムーズに滑る。
「ん…ん…んんっ。」
ひなたは歯を食いしばって必死にこらえていた。小川は固くなった股間をスカート越しにひなたの尻にすり付けながら、激しく愛撫を続ける。
ひなたの体は力が入ってますます硬くなる。
「うぅっ…うん…ぁっ。」
小さく声を漏らし、ひなたは完全に脱力した。
それをなぞらえるように電車はスピードを落としてゆき、停車した。
開いた入り口からいっせいに人が流れ出ていく。
小川は素早くひなたのパンティから手を引き抜く。ひなたは流れに合わせて電車を降り、足早にホームの人ごみに紛れていった。
その後ろ姿を追いかけながら、小川は指に残った粘液を感じて、罪の意識を思い出していた。
ひなたは先を急ぐ人々よりさらに焦った様子でそれを追い抜いて行き、駅のトイレに駆け込んでいった。
小川も慌てて後を追う。
トイレにつくと、個室のドアが不自然に開いていた。ゆっくり近づくと、開いたドアの代わりに入り口に立ちふさがっていたのは腕組して冷淡な笑みを浮かべた里奈だった。
中には壁に追いやられるようにして立ちすくむひなたがいた。
白いハイソックスが張り付いた細い足首が心細く震えている。
「遅いわよ、先生。アタシが駅で待ち伏せしてなきゃ逃がしてたじゃない。」
里奈が振り返り小川をにらんだ。ひなたは対象的に、予期せず現れた担任教師を、涙を溜めた目で見つめている。
「ねえ、ひなた。ちゃんと先生は感じさせてくれた?」
里奈がおびえて抵抗も出来ないひなたのスカートをめくり上げる。
あらわになった白いパンティには、小さな染みが出来ていた。
「ふぅん。意気地無しで情けない先生の事だから心配だったけど、ちゃんとやることはやってるじゃない。見直したわ。」
小川はほっとしている自分に気付いた。ひなたを傷つけたことよりも、里奈の怒りに触れることの方が怖かったのだ。
「そんな…まさか先生が…。」
ひなたは全てを悟った様だ。尊敬すべき担任教師に卑怯にも痴漢されたという事実を。
「ひどい…。」
ひなたは今にも泣き出しそうだ。
「何がひどいよ。こんなに濡れてるくせに。」
「あっ…いやぁっ!」
里奈がひなたの股間を乱暴にまさぐった。
くちゅくちゅと、里奈の手の動きに合わせて厭らしい音がタイル貼りの壁に響いた。里奈はもう片方の手に携帯電話を持って、小川の時の様に撮影を始める。
「ほら、先生早く代わって。ひなた待ちきれないってゆってるわ。」
促されるまま、小川はひなたに近づく。代わりに携帯電話を構えたままの里奈が入り口に立つ。
「いや…っ。やめて…」
ひなたはおびえきって何度も頭を横にふるばかりだ。
「静かにしてくれ松本。痛いようにしないから。」
小川はひなたを必死で宥めるが、小川自身の声からも恐怖がありありと感じられた。
「ねぇひなた。騒いで人に見られでもしたら恥ずかしいのはあんたよ。あっ、そんなに見せたいってゆうなら今すぐ裸でホームに投げだしてやってもいいけど?」
里奈のおぞましい提案にひなたは黙りこくった。それを見た小川が大人しくなったひなたのセーラー服を素早くはぎ取って、そのスカーフでひなたの細い両腕の手首を縛る。
「いっ…痛い。」
ひなたの顔が苦痛と恐怖に歪む。
「じっとして…すぐ終わるから。」
小川はそう言いながらひなたの小さなリボンが控えめについただけの白いブラジャーのホックを外す。
発育途中のこぶりな乳房があらわになった。
小川は罪の意識に胸を傷ましながらも、同時に消えていた欲望の火がまたもや灯り始めるのを感じていた。
素早く顔を近づけ、まだ色素の薄い乳首を口に含み舌の上で転がす。
ひなたは眉間にしわを寄せるほどしっかり目を閉じ、顔を背けている。
しかし、空いている方の乳首にも小川の手がのび、親指と人差し指でこすりあげられるとため息が漏れ始めた。
なおも小川の執拗な愛撫が続く。ひなたの呼吸がだんだんと速まり、苦痛に歪んだ顔が快感の色に染まり始めた。
「もっと激しくしてって、お願いするのよ。ひなた。いつもみたいにいい子ぶって、先生に媚びてみなさいよ。」
背後から愉快そうな里奈の声がして個室の中に響く。
いい子ぶって…それが里奈がひなたを選んだ理由なのだろうか。
小川の頭にそんな考えが浮かんだ。