淫靡女教師猥雑肉欲妄想絵巻-5
(月曜の朝、職員会議の前に、飴をもらったことを打ち明けよう。すると平井先生は、はにかんだように『気付いてくれたんですね』と笑うはずだ。そしてあたしは『えっ?』と驚いて彼を見る。『大山先生に、食べてもらいたくって』と彼はあたしの手を取って)
いつの間にかのど飴は袋ごと桃子の机に移動し、その横には包装のビニールが何枚も重なっていた。甘物と妄想は止まらない。
のど飴は、平井が数日前に近所のスーパーで購入したのだが、賞味期限が切れていることに気付き、交換してもらうために置かれていただけである。
(『あっ…、ダメです、平井先生…』『先生なんて、やめてくれ。秀夫って呼んで欲しいんだ』『そんな…、あっ、人に見られたら』『大丈夫さ、この準備室は防音だし、鍵も掛かってるよ』『恥ずかしい、校内でなんて。ここはあたしたちの聖域なのに』『桃子…とっても綺麗だ。ほら、ここがツンと立ってる。僕のも、握ってごらん』『ああ、とっても固い…っ』)
桃子はのど飴を次々と消費しながら、椅子の上で両足をもぞもぞと動かした。服の上から胸を片手で包む。ため息が漏れた。
(『さぁ、ここに手を着いて』『んっ、後ろからなんて…初めて』『素敵だよ。こんなに感じて、溢れてる…』『やんっ、お風呂にも入ってないのに…』『桃子のここなら、とっても綺麗さ』『秀夫…さん、もう我慢できないっ、ちょうだいっ! どこまでも一緒に墜ちたいのぉっ!』『さあ脚を広げて。桃子がはしたなく乱れる姿を僕に見せて』『ああっ、入ってくる、熱い、熱いのぉ…』『ほら、ちゅくちゅく、いやらしい音がしてる。聞こえるだろう?』『ふぁっ、そんなに激しくしないで…。壊れちゃうっ』)
桃子は前かがみになって、服の上からそっと尖った乳首をつまんで引っ張っていた。
ちなみに、実際の校内で防音なのは音楽室だけだが、そこには内鍵など存在しない。だが桃子の妄想の中では、静沼高校はかなり改築が進んでいる。
(いけない。またあらぬ妄想を)
すでにのど飴はきっちり一袋、完全に消費されていた。
(後で同じのど飴を買って、秀夫さん…いや、平井先生の机に置いておこう)
月曜に出勤してきた平井は、のど飴が記憶とは違って賞味期限内だと気付き、勘違いをスーパーに詫びることになるのだが、これは別の話だ。
さらに平井はこの、のど飴にまつわる不思議な出来事を、同棲している恋人にベッドで語るのだが、それも桃子の預かり知らぬ所である。
(テストの採点をしないと)
桃子は立ち上がった。
平井との禁断の背徳の、「ああっ、でもそれがたまらないの」な情事を妄想している間、ずっと両足を動かしていたためにスカートが絡んでいて、立ち上がった拍子に、生地がするりと局部を刺激した。
「オウッ! イエァ…」
洋風の、奔放な悲鳴が漏れた。
先ほどの『メアリ&ジョウ』の影響が、少し残っているようだ。
思わぬ甘美な刺激を与えられ、桃子の足がふらついた。
(ああっ)
教職員専用のトイレの一番奥に入り、鍵を掛けた。
立ったままでスカートを脱ぎ、扉のフックに掛けた。
ストッキングをくるくるっと巻き、ショーツを下ろす。
ごく小さな染みができてはいたが、気になるほどではなかった。
身体を指で探ると、じんわりと潤っていた。
(世の中には「潮吹き」という現象もあるらしいが)
桃子は集めた粘液を、つるりと尖った肉芽にまぶす。指が滑る。
(そんなにバルトリン氏腺液の分泌が活発では、日常生活が大変じゃないだろうか)
自慰行為を行う際、桃子は指を膣内に挿入することはめったにない(=たまにある)。
椅子に皺を寄せたタオルを敷き、そこに肉芽を押しつけて腰を振るのが、彼女のお気に入り。
だがここはトイレだ。指と、とんがり。このコンビネーションがベストだと判断する。
便座に浅く腰掛けて脚を開く。
人差し指と中指で肉芽をつまみ、軽く上下に擦る。
「はあっ…」
その声は、ひっそりとしたトイレに響いてしまった。
長年の経験から、自慰行為の際に声を出すと快感が高まることは知っている。
だが祝日とはいえ、部活動で登校している生徒はいる。
そのため校内で自慰行為を行う場合は、声を殺すためにハンカチを噛むのだが、ハンカチは職員室に置いたポーチの中だった。
先ほど脱いだストッキングをくわえた。丸め方が乱暴だったのでつま先が余った。口から落ちないように、首の後ろで縛った。自分の汗の匂い。