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Cross Destiny
【ファンタジー その他小説】

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Cross Destiny
〜神竜の牙〜C
-8

「レーヴェス!?アルス、フォルツ、ルナ、ウィン!!それにデェルフェのおっさんにデュセル!ヴェザードにフィオまで!!」
ヴェイルは薄暗い空間の中で色々な人物が自分に微笑みかけるのを見る。
「ああ、これが死ぬって奴なのか意外と苦しくないんだな」
ヴェイルは仲間達の笑顔に向けて歩く。あっちに行っては戻ってこれない、分かっているのに体は不思議と抵抗をしなかった。
「ああ、そうか。終わっちまったか」
ヴェイルはすべてを悟った。
しかしその時だった
"ガッ"
「いてっ」
ヴェイルは進む先から誰かに蹴られる。
「なーにやってやがる!てめえはまだやることやってねえだろ?」
ヴェイルを叱咤する老人の顔は光が反射して見えなかった。しかしどこか懐かしい気がした。
「おら、戻れ!!」
「ちょっ」
老人に後押しされ振り替えるヴェイル。
「あんたはもしかして」
その瞬間ヴェイルは光に包まれた。


「さて残存勢力を繊滅するとするか」
フェルディナンは大鎌を肩に担ぐとその場を離れようとした。
しかしその瞬間背筋が凍った感触を覚えた。    「なんだ?」
振り替えるフェルディナン、そこには瀕死の重傷を負いながら鋭い眼光で自分を睨む男が立っている。
そうそれは殺したはずのヴェイルだった。
「ほう、しぶとい奴だな、だが無意味だ」
フェルディナンは再び大鎌を構える。
"ザン"
しかしその瞬間自分の右腕から血が吹き出るのを見た。
「な・・・に?」
ヴェイルは一瞬ですれ違い様にフェルディナンを切り裂いた。
「くっ」
再びフェルディナンに突撃するヴェイル。
そして双剣による猛攻をなんとか凌ぐフェルディナン。
次第に防ぎ切れなくなり四肢に次々と傷が付いていく。
「なぜだ!読めない、こいつの心が流れてこない!!」
"ザシュ"
次の瞬間ヴェイルの双剣はフェルディナンの胸を貫いた。
「馬鹿な、なぜ?なぜ私の力が」
そしてフェルディナンはあることに気付く。
「こいつ、意識が無い・・・・くくく・・み・ごと・・だ」
大量に血を吹きだしながら息絶えるフェルディナン。
そしてヴェイルも同時にその場に倒れこんだ。


"ドドドドドド"
「オラオラどうした?どうした?」
ゼルンの炎呪文の連撃がウィンとルナを襲う。
「さっきは調子こいて結界解いちまったがもう二度と解かねえ、下位呪文だけで焙り殺してやる」
高笑いをするゼルン
するとウィンがゼルンの背後に回り二人がゼルンを挟む態勢になった。
「なんだなんだ無駄なあがきしやがってよお」
(ふん二手に別れて攻撃しようってか?無駄だあのガキの呪文は無視すればいい、こえーのはあの女の光の聖位呪文だけだ)
ゼルンはウィンを完全に無視しルナに警戒を敷いた。
するとルナがゼルンに向かって手をかざす。
「大いなる空に散在せし星々よ」
「させるかよ!」
"ドーーン"
「きゃー」
またしても聖位詠唱中に攻撃を受けてしまうルナ。


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