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Cross Destiny
【ファンタジー その他小説】

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Cross Destiny
〜神竜の牙〜C
-26

"ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ"
突然巨大な地響きが起こる。

「なんだ?地震か!?」
"ゴオオオーーーーーー"
すると突然雷鳴のような巨大な音が響き渡る。
"ドゴオオオン"
そしてもの凄い音と共に再び城が揺れた。
巨大な何かが城の外に飛び出した、そんな感じだった。
「ま・・さか」
レーヴェスの頭をある不吉が過る。
「そんなはずは!!」
ありえるはずが無い、アシェルはそれを認めることができなかった。
そして全員急いで城の外に飛び出す。
そしてまず目に付いたもの、それは一人残らず全員が天を仰いでいたことだった。
ジェラルド軍もシーラ軍も連合軍も。
そして次に見たもの、それは全員が見ている目線の先、空。
そこにいる巨大な何か、それを理解するまでにしばらく時間が掛かった。
金色の体に殺意を放つ銀色の瞳で空をはばたいている竜。
「神・・・竜」
ぼそっとウィンがつぶやく。
そう誰もが一目で気付いた、それこそが、ホーリーが復活させようとしていた、ジェラルドが防ごうとしていた神竜だった。
その恐怖と神神しさに金縛りに合う兵士達と、そしてアルス達。
"ギュイイイイイイイン"
すると神竜の口にエネルギーが収束されていく。
"ゴアーーーーーーーーー"
そしてとてつもなく強大なエネルギーが口から発射される。
まるで空の怒りにも思えるその光は遥か遠くの山に直撃した。
"ズゴゴゴゴゴアーーー" 
一つの山が消し飛ぶ。
そして遥か向こうから山の破片が飛んできた。
「こ、これが神竜」
絶望に支配された顔でヴェイルが言う。
「世界を滅ぼす訳だ」
レーヴェスもまた同様の顔でつぶやく。
「まだだ!」
だがアルスは叫んだ。
「アルス!?」
「やつを倒す!かつてもそうしたんだろ」
「でも」
神竜の桁違いの力を目撃沙汰したウィンは恐怖のあまり渋る。
「やるしかないだろ!」
だがアルスはそれでも周りを激励した。
「そうだな、まだ諦めるにゃ早すぎる」
アルスの激にヴェイル達もなんとか立ち上がる。
「あーはっはっはっ」
すると突然神竜から笑い声が聞こえてきた。
「神竜が喋っただと!?」
「相変わらず小さいな人間、死ぬとわかっていてまたもがくのか?」
見下すような笑いを放つ神竜、だがその時、神竜を光が包み込む。
「こ、これは!!」
神竜が動揺した。
「封印の神子だと!?くそお貴様も復活していたのか!!」
ルナを見ながら叫ぶ神竜。
「私が神竜の力を封じている内に倒してください」
叫ぶルナ。
「よし」
アルス、ヴェイル、レーヴェスは神竜に突撃する。
「馬鹿が!!」
神竜は再び口から強大なエネルギーを吐いた。
消し飛ぶ兵士達、アルス達もその衝撃で吹き飛ぶ。


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