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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-44

 ぐちゅぐちゅぐちゅ!

「ん、んはぁっ!」
 そして、なぜか、大和の影をはっきりと脳裏に描いたとき、その指の蠢きが激しくなった。
 中に指を深いところまで入れるのは怖いので、桜子の自慰は殊更、粘膜の表面を苛め抜くものである。しかし、何度も自分の性感帯をなぶり、感度を高めてきたから、それだけでも桜子は十分に意識を飛ばすほどの快楽を得ることが出来る。
 更に今日は、いろんな興奮で身体が熱い。初めて参加した野球の試合で、4本もホームランを打ち、キャッチャーとしてボールを受け止め、想像以上の楽しさに心を躍らせた。
『僕、そんなに危なそうに見えた?』
 相乗を呼ぶかのように、初めて出会ったときの大和の陰を帯びた表情が描き出される。
『ありがとう、蓬莱さん』
 そして、試合の中で明るさを取り戻し、自分に向けてくれた光が散りそうな微笑を脳内に呼び込んだ瞬間、

 ごぷっ……

「あ、や、やだっ!」
 桜子の淫裂がぱっくりと口を開いて、粘度の高い愛蜜を迸らせた。
(す、すごい、ヌルヌルがいっぱい出てきて……あ、あっ……)
 もともと愛液の多い彼女だが、その質はどこかサラリとしたものだ。しかし、今、指に纏わりついてくるものは、ゼリーのようなはっきりとした質量さえ感じられる。
(パンツ、ぐちゅぐちゅになっちゃうよぉ……)
 自慰で派手に汚した下着を、姉に見つけられてしまったらどうしよう。“まあ、こんなにしちゃって……桜子も、ほんとエッチよねぇ”と、股間の部分に染みを作ったショーツを広げられている光景が目に浮かび、恥じらいが生まれる。
「あ、くっ……ん、んっ、んんっ……」
 それでも、止まらない指。中から淫蜜を掻きだすように、桜子は自らの指使いに溺れていた。はじめてその味を覚えた中学1年生の時から、1週間に平均4回のペースで自慰を重ねてきた桜子だから、粘膜の表面だけならその感度は既に、性に熟練した女性に匹敵するものがある。

『あ、ああぁああぁ! い、いいっ! お、おま×こ、ぐちゃぐちゃにしてぇ!』

 隣の交合も、後ろの交わりから正規のものに戻ったようだ。
(こ、ここに、出し入れするんだよね……ここに……)
 ぬかるみを生んでいる凹みに指を押し付ける。今は怖くて、深くまでは指を入れられないが、いずれはこの中に男性を迎え入れ、更に奥を責められることになるのだ。
(京子さんも、もっと奥まで入れてもらってるんだよね、きっと……)
 マウンド上で凛々しく仁王立ちし、並み居る男たちを撫で斬りにした京子が、閨の中で嬌声をあげながら、彼女が愛する男性と密着させた腰を蠢かせているビジョンが浮かぶ。
『数え切れないぐらい、ズッコンバッコンと……』
 そんなに激しく打ち付け合って、壊れないのだろうか?
『はまると気持ちいいよ〜』
(………)
 指先で入り口の辺りを弄ぶだけでも、こんなに身体が痺れるのだ。それならば、桜子にとっては未知の領域である深奥部を抉られたときは、京子の言うような想像を絶するぐらいの快楽を得られるに違いない。
「あ、ああっ!」
 一心不乱に指を動かし、愉悦を更に高めてゆく。痺れによって腰の力が抜けてゆき、桜子はまるでひっくり返ったカエルのように太股をだらしなく割り開いた。寝巻きを完全には脱いでいないので、股間のところを何か生き物が蠢いているようにも見えるその様子は、とてつもなく淫猥でエロティックだ。
(こ、こんなところを……)
 草薙大和が見たら、何というだろう。
「あ、あっ……」
 その瞬間、愉悦が大きく膨らむ。それはそのまま陰部から蜜となって零れ、桜子の指とショーツを濡らし、汚した。


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