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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-236

「あっ……あっ……あたし……も……!!」
 女の昂ぶりは、一点突破の男のそれとは異なり、渦を巻くような浮遊を感じながら、魂が引き剥がされて、めくるめく忘我の彼方に運ばれるという。
「イクっ……あたしも……ダメッ……イ、イッちゃう……!!」
 背中に廻している腕に力を込めて、体の奥から膨れ上がってくる官能の爆裂に備える晶。自らリミッターを外してしまった今、それを止める術はない。
「あっ、あっ! あぅっ!! あ……あ……も……もうっ……あっ……やっ……ん、んんっ!!」
 光が、頭の中で弾けた。同時に、体の奥を貫いている亮の先端が、中でさらに大きく膨れ上がったのを晶は感じた。
「う、うぅっ!」

 どくどくどくっ!

「ひぅっ、あぁっ! あ、あついっ!! あああぁあぁぁぁっ!!!」
 質量のあるものが、“生命の門”に浴びせかけられる。その刺激が最後の引き金となり、全身を走った雷撃に晶は撃ちぬかれ、絶頂の彼方へと魂魄を飛ばしたのであった。

 びゅっ、びゅるっ、びゅるびゅるびゅるっ!!

「き、きてる……いっぱい……あたしの、なかに……入ってきてるっ……!」
 閂が外された扉を大きく開く、“生命の門”…。そこに向かって迸ってくる激流を素通りさせ、子宮の中に流し込んでくる。
「あっ、んんんっ! くぅっ、あぅああぁぁぁ!」
 質量のある熱気を体の奥に迎える度に、晶は、二度目三度目の昂ぶりに身を委ね、激しく身を震わせた。
「あ……あぁ……!」
 子宮が、かあっ、と熱くなったのは、大量に放出された生命の種が、その持てるエネルギーの全てを振り絞りながら、宿るべき核を目指して疾走しているからだろうか。
 ミクロの世界の出来事とはいえ、体内で渦を巻く生命の激流が起こしているものは、創世を呼ぶ“ビッグ・バン”に他ならなかった。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「ふぅ……ふぅ……ふぅ……」
 本日一度目の性交は終了である。放出の余韻もそのままに、晶の中に分身を収めたまま亮は、彼女に覆い被さるように体を沈めた。
「気持ち、よかった……」
「ああ。……俺もだよ」
「とても、素敵だったわ……。大好き……」
 仕事帰りで疲れているだろうに、ハッスルしてくれた夫。そんな愛しい旦那様の頬に、晶は優しく口づける。体内で起っていたビッグ・バンの衝撃も和らぎ、余裕が生まれてきたようだ。
「いっぱい……入ってきた……」
 熱い火照りを感じる下腹を、晶は優しく撫でさする。大量に受け止めた種が、己の大地に根付くよう、祈りを込めながら…。
「………」
 慈しみに満ちたその表情は、亮の胸を熱くする。女性だけが持つ、全てを包み込んでくれるような尊い母性を、彼女の穏やかな微笑みの中に見つけていた。
「あっ……」
 やんぬるかな、そういう亮の感動は、全く別の意図をもって体に反応を起こした。
「あなたの……また、おっきくなった……」
「まぁ……な……」
 自覚はあるので、ごまかすつもりもない。“やる気まんまん”というわけでもないのだが、己の欲望が最も具現化している場所がそういう反応をしてしまったのだから、相手にそう思われても、返せる言葉は思いつかないだろう。
「まだ、余裕……あるよ」
 交渉後の余韻を、肌に浮かぶ汗と赤らんだ頬に見せながら、晶の瞳は妖艶な煌きを帯びた。誘いをかけている、ということは瞭然である。絶頂の緊張が解け、わずかに緩んでいた晶の膣内が、再び硬直した亮の業物をきゅっと、締めてきたことでもそれは明らかだ。


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