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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-190

『あっ、ひっ……ん、んぅっ、んひぃっ……りゅ、龍介さぁん……!』
 蓬莱亭の居住区は、壁が薄い。従って、隣の部屋にいる龍介と由梨の睦言は、はっきりと聞こえてくる。

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ…

「あっ……んふっ……くっ……んっ……んっ……!」
 しかし、間近で響く桜子の喘ぎが、壁の向こうから漏れてくる睦言を掻き消して、大和を性的に満足させていた。

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ…

 と、繋がっている部分から起こる、粘り気のある水の音もそれを助長している。
「いいよ……桜子さん……最高だ……」
 まろやかに先端を包み込む、凹凸のある熱い粘膜。一突きするたびごとに、刺激してくる部分が変わり、大和をめくるめく世界の中で雄飛させていた。

 ぐっちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……

「んひっ! ふっ……うふぅっ……んふっ……!」
 枕の中に顔を埋めて、必死に声を抑える桜子。そうでもしなければ、突き上げられるたびに体の中を逆流してくる官能が、隣に聴こえる嬌声に変じてしまう。
『あ、ああぁぁっ! も、もっと……もっと、はげしくしてぇっっ!!』
『おわっ、由梨……声、でかすぎるでっ……』
『だ、だめっ……! おねがい、やめないでっ!!』
 一方で、お隣さんは遠慮がない。由梨の喘ぎ声は、自分の中にあるリミッターが完全に外れているらしく、完全に“筒抜け”の状態である。
(すごいな……)
 壁を隔てたところで、姉妹が同じ行為に身を浸している。姉の方と繋がっている龍介に対して、これまで以上の強い親近感を抱きつつ、大和は苦笑を禁じえなかった。
「んぅ……いや……とめないでよ……」
 意識が逸れたので、出し入れをする腰の動きが緩くなったらしい。それを責めるように、桜子の臀部が慎ましやかに震えた。
(ふぅん……)
彼女の甘い督促は、ひょっとしたら初めてかもしれない。
「もっと、激しくした方がいい?」

 つるり…

「んっ……!」
 真下に見ている桜子の真白い臀部を、大和は両手で撫でた。“殻を剥いたゆで卵”とはよく聞く比喩のひとつだが、それは的を射たものだと実感できる感触でもある。
「僕のこと、いえないね」
「………?」
「きみも、随分とエッチだ」

 ぴしゃっ…

「ひっ……!」
 大和は軽く、剥き身になっている臀部を叩いた。“ぷるぷるっ”と尻たぶが揺れて、小さく波を打つ。良い反応を見せる尻である。瑞々しさと張りが内包していて、とても叩きがいがある。
 …ところで、賢明なる読者諸君はすでにおわかりであろうが、大和が桜子の尻を見ながら行為に及んでいるということは、二人は"後背位(バック)"で繋がっているということである。故に桜子も、声を抑えるため枕に顔を埋めることができるのだ。
 実は、本格的な“後背位(バック)”は二人にとって初めての体位だ。
 背中から桜子を抱き締めて、モノを出し入れすることはあったが、それは“座位”を基本とした姿勢であり、このように、“後背位”の最大の特徴である“獣の交尾姿”になることはなかった。
(後ろからするのは……)
 大和自身も、実に久しぶりである。
 女が尻を突き出して、まるで懇願するように濡れた花弁と不浄の孔を曝すこの体勢は、男の中にある征服欲を、これでもかというほどに満たす。


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