『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-187
「すごい、張りだね……」
「え……」
むにゅぅっ!
「ひんっ……!」
「この、手応えがさ……。最高だよ」
むにゅっ、むにゅむにゅむにゅっ……!
「あ、あぁん! そんなに、強く……あっ……あんっ……ああっ……!」
彼の言うとおり、“悦びの風”を送りつづけられているバストは、自分でもわかるぐらいに張ってきている。その“風”を詰め込まれたところに、容赦のない愛撫を浴びたのだから桜子は堪らず、憚りもなく大きな嬌声をあげてしまった。
「ひんっ! だ、だめっ! あっ、あっ、んあっ!!」
「そんなに声を出したら……、聴こえるんじゃないのかな?」
「! ……んっ……くっ……くぅっ……!!」
声のリミッターが、知らずに外れてしまったことを気付かされ、慌てて右手の人差し指を口に含む桜子。こうでもしないと、声の漏出は抑えられそうにない。
「ふふ……」
ふっ…
「!?」
むにゅむにゅむにゅむにゅっっ!!
「んん〜〜っ……!!」
耳元に息を吹きかけられたそのすぐ後に、バストを揉み込まれた。そのコンボによって起こった多重の愉悦が、全身にばら撒かれている快楽の種子の萌芽を促す。
(だめ……きもち……よすぎる……!)
胸への愛撫と、吐息の刺激。まだ、前戯の中でも序盤といえる触れ合いにも関わらず、彼女の中で渦を巻く官能は、頂点を目指してまっしぐらだ。
「んっ、んぅっ、んんっ!」
じゅ…
「………!」
内股の奥に集っていた熱気が、熱い湿りとなって滲み出てきた。直接、刺激を受けたわけでもないのに、陰唇がひとりでに内側から口を開いて、溜まっていた愛蜜を零したのである。
(あ、やぁっ……濡れて……あ、溢れちゃう……)
じわ… じわ… じわぁ…
(や、やだ……パンツ……汚れちゃうよぉ……)
動きやすいように、木綿生地のショートパンツを穿いている。夏仕様のため、生地は薄めだ。
(溢れるのが……とまらない……)
後から後から溢れてくる淫蜜によって濡れた下着が、陰唇にぺっとりと張り付いてくる。このままでは、二重の布地を透過して“染み”を作ってしまいそうだ。
「ここも、すごいね……」
「? ……んっ、んんんんんっ!!」
意識が下着の染み具合に移っていた桜子は、ある地点から迸ってきた凄まじい快楽をまともに浴びてしまった。指をくわえていなかったら、喉の奥から強烈にせりあがってきた嬌声は階下まで届いていたに違いない。
「固くなってるよ」
「んふぅっ! くっ、んくっ!!」
大和が責めてきたのは、はっきりと主張を示してきた乳房の頂点部である。夏仕様の、薄く柔らかい生地が災いしたのか、きりきりと屹立した突起は、愛らしいポッチとなってその姿を現している。