『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-125
「すごく、可愛い……」
「う、嘘……だって……」
“オナニーばっかりしてたのに”当然だが、言葉に出来ない事実である。
「嘘じゃないよ……綺麗な色をしてるし……ぴくぴくしてて……」
「や、やだっ……言わないでよぉ……」
どうやら、擦りすぎによる色素の沈着は認められなかったらしい。これまで何度も確認はしてきたが、あくまで自分の視点だったから、贔屓目に判断してきた可能性もあるにはあった。
ぴ、ちゃ……
(えっ……)
頼りない感触ばかりで満ちていた部分に、確かな存在感が生まれた。
「あ、や、大和、くん!?」
秘処の粘膜に、柔らかい感触が広がっていく。それは、うねるようにして陰唇を愛撫し、襞のところをひらひらとさせてきた。
(舐めて……るの!?)
か、と全身が熱くなった。
ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ……
「あっ、ダ、ダメッ……オシッコの出るところだよ……そ、それを、舐めるなんて……」
れろり……れろっ、れろっ……
「ひあぁっ!」
舌のヒラ全体がぴっとりと性器に蓋をするような感じで上下した。膣口も、内陰唇も、尿道口でさえも大和の舌の豪華な往復に晒されている。
股の下から吹き上がるような熱さが、脊髄を伝って全身に行き渡り、それが再び駆け下りていくような感覚が桜子の中に生まれた。
すると……、
「あ、あ、あっ!」
秘処の入り口が俄かに滲みを生み出して、熱い露を零し始めた。もともとサラリとした感じは既にあったが、それとは違う粘性を持った液体が桜子の秘処から溢れてきたのである。
(濡れてきた……)
そういうことだ。
「あ、ああぁっ、あ、あっ!」
濡れ具合に手心を加えるようにして、大和は熟れ始めた膣口に舌先を埋めてみる。
「ひっ!」
びくっ、と桜子の太股が大きく震え、舌の先に“ぴちゃぴちゃ”と熱い蜜液が零れ落ちてきた。
(や、やだ……溢れてきてる……)
オナニーの時と同じ熱さが、腰から秘処の入り口へと迸っている。感度が更に上の段階を踏んだ事を知らせているのだ。
このとき、ひとさし指と中指の先で粘膜を強く擦りあげると、一気に性の高みを登りきることができる。今までのオナニーでは、セオリーになっている体の現象だ。
ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ……
「あ、ああっ、あんっ、んんっ!」
「ふぅ……」
三度ほど、柔らかいモノが膣口の上で踊ったかと思うと、それは離れていった。大和が性器から口を離したからだ。
また、あの頼りなさが股間を覆う。同時に、濡れて熱くなった性器が外気に触れて、ひやりとした冷たさが生まれていた。おねしょをしてしまった後の状態に、似てなくもない。
(熱い……中が、熱いよ……)
だが、中は違う。表面を愛撫されることで高まった熱量が起こすうねりは、更なる刺激を求めている。
「大和くん……」
開いた脚は、もう閉じられない。早く彼を、胎内(なか)に迎え入れたい。
「桜子さん……行く、よ……」
「う、うん……」
大和は桜子の頬にキスを捧げてから、舐めていた時に場所を確認しておいた膣口の位置に、張り詰めて既に先端から何かが溢れ濡れている亀頭を押し当てた。