『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-101
「今日は……どっちに欲しい?」
「ん、んっ……あ、あぅ……あの……お、おしりの方で……」
「ダメだ」
「WHY!?」
訊かれながら、まさか拒まれるとは。間が空いたことで昂ぶりが尋常でないエレナは、それ故に背神の結合を望んだのだが、夫にはその気がないのだろうか。
「ケツには……こいつを入れてやる」
「!?」
じゃら……といつの間に手にしていたのか、巨大な球体が連なっている淫具をエレナの眼前に掲げる栄輔。これはかつて、独身時代のエレナが“夜のお友達”としてコレクションにしていた淫具のうちのひとつだ。
結婚をし、子供を産んでからはその淫具もまとめて片付けてしまっていたのだが、どうやらそれを彼は引っ張り出してきたらしい。
「何個まで入るかな? まぁ、おまえはケツの穴が緩いから、12個全部いけるだろうけどな」
「あ、ああっ!」
言うなり指を引き抜いて、その代わりとばかりにひとつめのパールを蕾に押し付ける。
「く、う……ヒッ!」
背徳の圧迫感が、そのまま直腸のところまでめり込んできた。ひとつめのパールが、夫の手によって中に押し込まれたのだ。
ずぶっ、ずぶっ、ずぶっ……
「あ、あっ、そ、そんなにいきなり……ヒィッ、ヒィッ!」
立て続けに四つのパールを捻じ込まれる。直腸の内壁を容赦なく押し広げ、エレナの中へと埋没していく巨大な球体群。
ずぶっ、ずぶっ、ずぶっ、ずぶっ……
「ぐ、は、あァ……」
その青い瞳が剥きあがり、戦慄く唇の端からだらしなくも唾液がダラダラと零れた。三歳の子を持つ淑女だとは、まさかこの様子からは窺えそうもない。
ずぶっ、ずぶっ……ずぶり、ずぶっ……
「ははっ……やっぱり全部、入ったな」
12個ものパールは、あっさりとエレナの直腸に埋まってしまった。まったく、彼女の腸腔の弾力性と伸縮性は、驚くべきものがある。
「たっぷりケツで犯ってきたからな、当然か……」
その“教練”に一役買ってきたのは、他ならぬ栄輔である。
ア×ル・セックスの経験を、この二人は相当に積んできた。もともとエレナの性感帯は、尻の穴に集中している趣があり、普通の交合に励んでいる時でもこの部分を指で責めると、あっさりと気をやってしまうのだ。
ア×ル・セックスは体力の消費が激しい。故に、例えばセックスの間が空いて、どうしようもならないぐらいまで性欲が高まったときにしか、二人は強いて行わない。それでも、他のカップルに比べれば、尻で繋がった回数は比べ物にならないだろう。
その回数だけ、エレナのア×スは開発を受けてきたのだ。ほとんど第二の性器と化したそれは、夫の苛烈な責めにも耐えきる柔軟性を充分に有していて当然であった。
「おしりが……おしりが、いっぱいですぅ……」
「ウ×コが溜まってるみたいだろ?」
「エイスケ、下品ですよ……」
「ケツでよがる変態が、何を言う」
「そ、そんなこと……アッ」
栄輔は、己の先端をエレナの淫果に押し当てた。この部分への前戯はあまり施してはいなかったはずなのに、既に熟れきった果実のよういとろけてしまいそうなほど柔らかくなっている。
「ああぁあぁぁぁぁ!!!」
そして、何の前触れもなく淫果の果肉を潰すように、栄輔は己の砲身を一気に埋没させた。
「くっ……」
それは抵抗もなく、奥の方まであっさりと夫を迎え入れてしまう。子を産んだエレナだから、膣口やその中の部分の広がりは増している。たちどころに栄輔の長大な砲身を、その根元まで飲み込んでいた。