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崩れる日常
【初恋 恋愛小説】

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二人の日常-3

眠れない。
喜びのせいで眠れない。
朝起きたら夢でした。
といわれても納得してしまいそうだ
などと考える。

いや、実際は納得しねぇって。


うん。恋人になろう―
恋人になろう―
恋人に―
恋人…

目を閉じていてもあのエコーが意識を引き戻す。

「だぁーっ!寝れねえ!いい加減に消えろっ!
…いやタンマっ!嘘!消えるな!」

嬉し悩ましとはこの状況か…

二階の自分の部屋から降りて、トイレに行き
台所で水を飲む。

階段の踊り場の窓から外に目をやると雪が積もっている。

手摺りに手をかけながら無意識に外を眺める

その間も耳元ではエコー
頭の中ではこれからの日常が思い浮かべられている。

ふと寒さに凍えている自分に気付く。
それと同時にちょっとした不安が頭をよぎる。
俺にとっては初めての恋人なわけではあるが、彼女は違う。
どうなるんだろうなこれから…。
色々と漠然とではあるが不安になってくる。

不安と寒さに先程までの想いは侵食されだした。

急いで部屋に戻り、ベッドに潜り込み侵食を食い止める。


もし毎日これだったらノイローゼになるな…
でもそんときは自分の愚かな脳みそでも恨むさ。
俺が今言える確かな事は…


俺は今幸せなんだ!


そう考えると不思議と忍び寄って来た睡魔に
抵抗することなく
目を閉じる…。

今日はいい夢が見れそうだ……


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