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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-96

「あ、あひ!」
 ぬ、と中指を沈めた。ほとんど抵抗らしい抵抗もなく、第二関節までが晶の中にはいる。
(熱い……)
 そこは灼熱の海。指が溶けて、晶の中でひとつになってしまいそうだ。
「亮……じらさないで……おねがい……」
「ああ、ごめんな」
 中にはいった指を、前後させる。
「あっ、あっ、あっ」
 晶の口からこぼれる媚声。そして、晶の膣から溢れ出す媚液。数日ぶりの刺激に、亮は頭が飛んでしまいそうになる。
「晶……我慢、してたんだったな……」
「ん……ん……そ、そう………」

 くちゅ、くちゅ、くちゅ!

「あ、ああっ! んっ、んっ、んんっ!」
 亮の指使いに、腰が跳ねた。自分で弄るだけでは、絶対に得られない快楽。自分の愛しい人に、自分の全てを曝け出しているという淫靡な事実があるからこそ、ここまでの愉悦が身体を走るのだ。
「あっ、あっ! い、いいっ! いいの、いいの! 亮……すごくいいの!!」
 びくびくと身体を震わせて、悶える晶。今日の午前中に、マウンドで躍動した姿が信じられないほどに淫猥なその姿に、亮の興奮も高まっていく。
「あ、イクっ!」
 ぶるるる! …と、晶がわなないた。
「っ」
 中に埋まったままの指が、締めつけられる。中に中に吸い込むように、収縮を繰り返す。
「あ、あ、あ、あ………」
 何かを堪えるように、きゅ、と閉じられた瞼と切なげに寄る眉。そして、ぐ、と握られている両の拳。その全てが、晶の体内でせめぎあうものの強さを物語っている。
「はぁ……はぁ……」
 それらが収まりを見せ、穏やかを取り戻してゆく。その過程を、一部始終、亮は見守っていた。
「あたし……ちょっと、はやすぎ……」
「ん?」
「イクの……」
 はぁ、はぁ、と息をつきながら、晶は呟くように言う。多分、自身も言葉の内容を朧にしかわかっていないだろう。
「自分でするより……すごい、感じちゃって………」
「………」
 亮の妄想に、自らの陰部を責める晶の構図が浮かんだ。
「あたし、きのうも、自分でしちゃったんだ……」
 晶の猥褻な告白は止まらない。
「亮としてるとこ、夢に見ちゃって……たまらなくて……それで……」
「この部屋で?」
 こくり、と真っ赤な顔で晶。
 亮の妄想は、高速回転で情景を並べていく。玲子とエレナがいる状況で、自慰をしたという晶……。
 その光景のあまりの卑猥さに、頭が飛んだ。
「ね……してよ……」
 晶はなおも、熱に浮かされたように言葉をつなげる。
「おねがい亮……あたしのこと……めちゃめちゃにして………」
 亮の心理的優位はその瞬間に失われ、せっかく手にしていた全ての主導権を、余さず晶にゆだねてしまっていた。



 ぐちゃ、ぐちゃ、ぐちゃ…

「あ、あぁひぃぃ!!」
 淫らな水音に跳ねる晶の体。亮はわき目もふらず、一心不乱に腰を振る。全ての意識は、眼下で淫靡に咲き誇る、晶の妖華に注がれていた。
 硬直しきった自分の逸物が柔らかい華の中心を突き、その中から甘い蜜が飛び散るように迸った。浅いところを三度ついて、ときおり深くまでおしべを沈ませると、その先端にめしべの奥に潜む堅い入り口が当たって、それが背筋も痺れるほどの愉悦を生んでくれた。
「き、きてるぅ! 奥まで……あたってるのぉ!!」
 晶の背中が反る。黒い長髪がさらりと散って、その背中を覆っていた。
 いま、ふたりは後背位でつながっている。四つん這いになり、尻を高くあげた状態の晶を、膝立ちとなった亮がその臀部に手を添えながら、深々と彼女を貫いているのだ。



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