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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-32

 ずっ!

「あ、あっ!!」
 より深く侵入してくる、熱く固い物体。それが狭い腔内を割り開きながら、着実に奥深くまで進んでくる。
「あ、あくっ、うぅぅぅぅ!!」
 ぴりぴりと何かが裂けるような感覚と、それに伴う痛み。亮の背中に手を廻し、彼の身体を掴み締め、必死に耐える。力を抜いたほうがいいことは知識の中でわかっているが、初めておぼえる内側からの痛覚に、四肢が強張ってしまう。
「はあ、はあ、はあ、はぁ――――――――」
「もう、ちょっとだぞ………」
 女の身体を知らない亮が、それが確かかどうかなどわかるはずもない。しかし、目の端に涙をため、いじらしくも痛みに耐える様を見ては、そうやって声をかけて、とにかく安心させてあげたかった。
 ずず……と、半分以上が埋まった陰茎をさらに推し進める。そして――――。
「わ……」
「あ、あぅ!」
 少し力を入れただけだったのに、思いがけず、全ての部分が晶の中に埋没した。まるで、その中に導かれているかのように、ほんとうに、すんなりと全てが収まったのだ。
「は、いった………」
 初めて入った女性の中は、とても熱い。そして、その部分から伝わる晶の生命の鼓動が、たぎる自分の分身にダイレクトに届いて刺激してくる。
(わ、うわ………)
 それだけなのに、張り詰めた欲望が、漏れ出しそうだった。
「あ、あは………入った……ね……」
 晶も、亮の熱源を直に感じることができて、すごく満たされた思いがあった。
「熱いんだね……」
「ああ………」
「好き」
「俺もだ」
 そして、手のひらを重ね、唇を合わせる。想いの全てを、身体の全てでつなげるように。
「ね、動いて……」
「いいのか?」
 こくり、と晶は頷いた。
 亮は、その痛みがすぐに取れるとは思っていないので、躊躇いを覚えたが、
(それが晶の望むことなら)
 全てを、かなえてあげたいと思った。それに、晶の胎内でいきりたつ自分の分身も、更なる刺激を渇望してやまないのは事実だ。
「く………」
 ゆっくりと腰をひき、
「あ、あぅ!!」
 ずに、と深く晶を突いた。
 滑らかな摩擦が、敏感になった先端と肉茎を覆い、それが極上の刺激を与える。その、例えようの無いぐらいの気持ちよさに、亮の動きは思わず早まってしまう。
「あ、ああ! うっ! あうぅぅっ!!」
 痛みとも、快楽とも判別のつきにくい晶の嬌声。つないだ手のひらに、力がこもっている。
「くっ」

 ずっ、ずっ、ずっ、ずっ……

 亮は、動きを止められない。なにしろひとつ往復するだけで、今まで味わったことの無い快楽を得られるのだ。世の男性が、その虜になるのも無理からぬところである。人類がかくも繁殖し繁栄したのが、よくわかった。
「はあ……んっ、んっ、んっ………」
 晶が手を離し、その二の腕を首に廻してきた。更なる密着度が、二人の間に生まれる。晶の荒い息づかいが、耳元で更なる欲望を掻き立てる。
 腰を振り、晶を突く。その度に、水の跳ねる音が繋がったところから奏でられる。それが先端にぶつかり、陰茎を包み、亮を高めていく。
「はっ、はあっ………くっ……あうっ……んっ、んっ……んあ!」
 晶もまた、痛みの中にもかすかに感じる官能に身体を震わせていた。
「すき、すき、亮……すきなの!」
 白濁とした意識の中、想いを言葉に込めて愛しい人に届ける。それが合図のように、亮の動きは激しさを増す。
「あ、あっ、あっ、あっ、あっ…………くぁ!!!!」
 亮が、中で大きくなった気がした。そして、びくびくとするその部分に、彼の限界を知る。


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