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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-183

「あ、はぁ……はぁ……」
 それが静かなものだったとはいえ、間違いなく晶は1回分の性交による体力値を消費した。先と合わせて合計3度、彼女は高みを見たことになる。インターバルがあるとはいえ、総合的な回復具合が、亮は気がかりだった。
「ね、ねえ……」
「ん?」
「動かないの………?」
 言った後で、かっ、と晶の頬に火が灯る。彼女は……催促しているのだ。
「晶、でも……」
「さっきも、こんどもあたしだけ………亮にも……もっと、気持ちよくなって欲しいよ……あたし……」
「………」
 胸の高鳴りを抑えられない。顔を赤らめながら、かすかに腰を動かして、粘膜の愛撫を楽しんでほしい、と誘いをかける晶に、今度は亮がまいった。
「ねえ……ん、んん……」
 晶の唇を塞いで、言葉を奪う。代わりに、まずは口移しに、亮の中からこんこんと湧き出す愛しい想いを、その唇の愛撫にのせて晶に届けた。
「ん………ふはぁ……」
 唇を離したときに、晶の口から溢れた甘い香りがたまらない。
「―――っ、あっ、あぁんっ、んんんっ!」
 その唇が大きく開き、今度は、晶は喜悦の歌声に喉を震わせた。
「くっ、ふっ……」
 亮が、猛然と腰を揺すり始めたのだ。晶の中にいるだけでは、彼も堪え切れなくなったらしい。彼女の言うように、めくるめくような悦楽に身を浸し、自分も高みを登りつめたかった。
「んくっ! あ、ああっ! りょ、りょう! りょうぅぅぅぅ――――………っっっ!!」
 それも、晶の胎内で――――。
 亮はその意志に意思を支配され、里帰りをしている陽物に、現実に戻るまでの刹那の時間を、愉悦に満ちたものにするように指令を下した。

 ずぷっ、じゅぷぅ、ぬぷっ、ぬぷっ。

「く、くふっ! あ、あはぁぁ!! ん、んくっ、んうぅっ!!」
 亮の突き上げに、たちまち晶は濡れ乱れ、高みを越えた間際にも関わらずさらに悶える。
「ん、んんっ! あふっ! あくっ! あんんんぅぅぅぅぅ!!」
 腰の揺すりに反応するように、晶もまた身を震わせて悦楽を楽しんだ。
「あっ、むね―――あ、ああぁぁぁぁ!!」
 その震えに呼応して、晶の露になっている双房が前後左右に控えめに揺れている。不可思議な動きをするたゆみ具合に、関心が寄るのは当然だ。
 むにゅり、と海中に潜むナマコの如き触感が亮の手のひらに散った。
「あ、あはあぁぁぁぁ!!」
 晶はうなじと胸が弱い。胸に関しては特に、乳房を下から揉み上げられるような動きをされることがたまらなく好きらしい。
「………」
「うふぅあぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 何度となく彼女の体と睦みあった亮は、もちろんそのことを知っている。それで、正常位となった今、無防備になったその部分を亮は久しぶりに堪能することにした。
 騎乗位のときでは腕が疲れてしまうことでもあり、圧倒的にその体位が多い二人のセックスの中では、おろそかになりがちな愛撫でもある。
「むねっ………い、いいっ……も、…もっと、もっとしてっ!!」

 むにむにむにむに!

「あ、あきゃうぅぅぅぅぅ!!!」
 晶に悦んで欲しい……身体にほとばしる官能に悶える晶を見れば、それが忠実に成されていることに亮は満足した。


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