『STRIKE!!』(全9話)-157
ず……ぐちゃり!
「あ、あ、あああぁぁぁぁぁ―――――………っっっ!!!」
その言葉に満足したのか、あらぶる激情に耐えられなくなったのか…。亮は答えの変わりに、晶の望むようにその剛棒を胎内(なか)へと突き入れた。
「うっ、か、絡んで……」
既に潤みの極地にあった晶の胎内は、抵抗らしいものは全く見せず、その張り詰めた怒張を奥深くまで沈みこませた。
「あついっ!! すごく、あついっ!!」
喉を反らして、熱量の多さを訴える晶。その顎に手を添え後ろを向かせると、亮はその唇に噛み付いて言葉を奪った。
「んむっ! むむぅぅ――――………っっっ!!」
下からの突き上げも忘れない。柔らかい晶の深奥をえぐるように、亮は腰を叩きつけた。
「むぅん! んむっ、んむっ!」
びちゃびちゃっ…
と、淫蜜が飛び散って、フローリングの床に垂れ落ちる。胎内に充満していた晶のぬるみが、亮の固いイチモツが埋没したことによって居場所を失い、済し崩し的に体外へと吐き出されてしまっていた。
「むうぅ―――!! むむっ、むむっ!!」
腰が浮くぐらい激しく突き上げられ、荒々しく犯されて、口から零したいはずの悦楽は飲み込むしかなく、その息苦しささえも悦びに変わって晶は悶えた。
「ぶふぅっ! あ、あはぁっ! あうぅあぁぁ!!」
亮の唇から剥ぎ取るように口を離し、官能に声帯を震わせる。多少の酸欠を混ぜ合わせ、茹で上がったように真っ赤になったその頬を、亮は後ろから舐めた。
「んふっ!」
そんな些細な攻撃にさえ、晶は身を捩る。その動きはそのまま胎内の粘膜を歪め、中に収まっている亮の硬直した業棒を愛撫した。
「くっ………」
その刺激、すこぶる強烈である。晶の無意識な逆襲に、亮の意識が飛びかけた。それはすなわち、張り詰めている欲望の開放…。
(ま、まだだ……っ)
晶の中を堪能していない。それに、なぜか今のセックスはこれまでにない奇妙な背徳感があって、もう少しこの淫靡な世界に浸っていたい気がした。
「イ、イクッ!」
しかし、先に晶が果てを越えたらしい。その予兆も感じさせないまま、晶は全身を震わせて、性の高みを迎えてしまった。
もちろん、その震えは中にも伝わり、亮に降伏を促してくる。
(まだ……だ…)
だが、亮はまだ満足してはいない。その収縮に抗うように、これまでのリーグ戦における自分の全打席を脳内で網羅して、込み上げてきた己の欲望を封じ込めた。
「はっ、はぁっ………あ、ちょ、ちょっと、あああぁぁぁぁぁ!!!」
それが落ち着きを見せた頃、再び猛然と晶を犯しはじめた。既に高みを越え、快楽の痺れが全身を覆っているばかりの晶は、その強烈な刺激に頭が飛んだ。
「は、はげしっ! りょ、りょうぅぅぅぅぅぅ!!!」
ぶしゅっ、びちゃびちゃっ!
晶の股間から激しい飛沫が舞う。それは亮のジーンズにも降りかかって染みをつくり、濃密な女の匂いを漂わせる。
「あ、あたし、また………あうっ!!」
自分の体を支えている腕が、ぶるぶるとわななく。腰に力が入らないようで、太股を震わせながら、必死に立っているという晶の有様であった。おそらく、亮と繋がっていなければそのまま尻餅をついてしまうだろう。
「く、んああぁぁぁぁぁ!!!」
びちゃびちゃびちゃっ!!
「あっ、あっ、よ、よごしちゃう……床、よごれちゃうっ!」
激しく上下してくる熱い淫棒が出入りするたびに、淫らな溶液が吹きだす。それをわかっているようで、晶は必死になって噴出を抑えようとするが、もともと自分の意思ではどうにもならない身体の機能だ。
「だ、だめっ、むね……あ、あ、ああああん!!」
さらに、亮の両手がトレーナーの中をまさぐって、乳房を直に揉み始めたからたまらない。自分の眼下でうねるトレーナーの胸の部分は、その中で亮の執拗な愛撫を受けていることを、快楽の中で晶に教えた。
「ふ、ふあっ、やっ、やだ、あたしっ!!!」