『STRIKE!!』(全9話)-141
ぐぶり!
「ヒィィィィィ―――――――………っっっ!!!」
長見は、浅くひいた後、腰を打ち上げた。
「ひぐっ! う、うぐぁ!! うぎぃぃぃぃぃぃ!!!」
エレナの口から迸る咆哮は、今までの比ではない。およそ、人間のものとは思えない声をあげて悶えている。
青い瞳は快楽に剥きあがり、咆哮の出口からは唾液がだらだらと零れている。情愛の交わりというのが嘘のようだ。
「こっちは、どうなって………う、うわ……」
いつも暖かく長見を包んでくれる媚裂は、触ってもいないのに熱いヌメリをほとばしらせていた。ザクロの中身が弾けたように、媚肉がはみ出て熱い蜜を垂れ流している。
淫乱に悶えるその部分は、とても、新しい命を生み出してくれる神聖な扉とは思えなかった。
「エレナ……ヘンタイだな……」
耳元で、ささやく。息を吹きかけるように。
びくびく、と答えの代わりにエレナが痙攣をした。
「べとべとになっちまって………ケツの穴……そんなに、いいか? ん?」
ぐぬぐぬと腰を打ちつけながら、もう一度耳を噛むように言う。実際に、噛むのも忘れない。
「!!!!!」
瞬間、トンの重りをつけたかのような圧迫感が肉筒に覆い被さった。彼女の胎内の腸圧が、激しく高まったのだ。
「んぐぅぅぅぅぅぅ―――――――………っっっ!!!」
しかし、彼女の体重を利用した作戦が功を奏し、つながったところは微動だにしない。
我ながら、うまいことを思いついたものだ……と、自賛しかけて不安になった。
「…A……STMACHACHE……I…HAVE……A…STMACHACHE……」
「ど、どうした?」
「お、おなか……おなか、いたいの……」
急にエレナが腹痛を訴えたからだ。
(……やべえ)
長見はエレナの腰をやや強めに掴むと、そのまま押し上げてやった。腸圧に逆らわず、中に突き刺さったものを、ずるずると排出させてやる。
「あ、あ、あ、ああぁぁぁぁ………」
詰まったものが吐き出される快楽に悶えるエレナ。一方、そんなエレナを尻目に、長見は亀頭の方まで一気に押し上げ、ためらうことなく、全てを中から抜き去った。
「あああああああぁぁぁぁぁぁ―――――――――――………っっ!!」
ずぶっ、ぶっ、ブビビビビビビビッ!!!
瞬間、蕾が凄まじいまでの高圧ガスを吹きだした。腸圧の高まりは、ガスの充満が原因だったのだ。このまま肉筒で蓋をしていたら、彼女の腸はおかしくなっていたかもしれない。まさか、ありえないとは思うが、破裂する事だって考えられる。
「……わりい、エレナ……つらかっただろ……?」
「ン、ンン―――――!! ンンアアア―――――!!」
ブピッ、ブブブッ、ブウゥゥゥッ!!!
「あ、あう……うぅ……う……」
プゥッ、ププッ、プッ、プッ……
「遠慮はいらねえ………全部、だしちまえ………」
「は、はぁ……はぁ………」
心ゆくまで放屁をさせる。
エレナの中から飛び出した圧縮ガスには、浣腸で中の汚れを洗浄したとはいえ、かすかに鼻をつく匂いが残っていた。
それに心の深奥が燃え立つ自分も、とてつもない変態だと長見は思う。
「はぁ……はぁ……」
「落ち着いたか?」
「はぁ……あ、あはぁ……は……い……」
ぐったりと、尻を腰に下ろしてくる。痛むはずの部分が肌に密着してくるが、気にならないらしい。
エレナは、別の世界に意識を飛ばしたようなうつろな瞳で、長見の無事を問う言葉に頷いていた。
「どうする? ……やめようか?」
随分と、エレナに無理をさせた気がする。……今更な気もするが。