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勇助チャンス到来
【OL/お姉さん 官能小説】

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勇助チャンス到来V【乱れた先に見えたモノ】-6

あの日の1週間後、勇助と香織は付き合うこととなった…

順序は逆だし、最初は体を重ねた香織に惹かれていったのも否定はしない…でもだからこそ1週間、自分なりにしっかり考えたつもりだ…その期間が長かったのか短かったのかはわからない。

だが彼女を『愛しい』と思う気持ちは色褪せることはなく、胸を張って自分の気持ちを香織に伝えたのだ。

「どうしたの?」
軽く乱れた髪を右手で押さえ、ちょこんと勇助の顔を覗き込む。
改めて見るとやっぱり綺麗だ…
友人に紹介したときに
「!!……」
と絶句されたのも頷ける。

「ちょっと1年前のことを思い出して…ね」
「まだ言ってるの?」
途端に顔を真っ赤にし、眼鏡を直す香織。

今でもこういう仕草や言動には、とてつもなく愛おしさが込み上げてくる…勇助はそっと香織の耳元に顔を寄せた。

「……」

顔を更に赤くし、勇助を見つめる香織。
「…もう!」
そう言って勇助の手をそっと握り、体を寄せてきた…その温もりだけで心が満たされる。

「さ、出掛けようか」
「そうね」

香織の手を握り返し、歩き始めた2人。
自分の気持ち…香織に耳打ちした言葉には一点の曇りもなかった…



『大好きだよ…』




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