カーテンと机とつぶれた気持ち-2
風でカーテンがふわっとめくれて、見えた窓の外の景色。
楽しそうに、幸せそうに歩く二人。
それを見た瞬間、私の瞳は色を映さなくなった。
そして私は今、あの瞬間を想い出すように、忘れるようにキミの席にうなだれる。
きっと目尻からつたうモノがキミの机にシミをつくるだろう。
キミは気付くかな・・・。気付かないよね。
明日の朝には乾いてしまうもの。
机のシミも、つくったものも。
だから・・・。
今だけはいいよね。
キミに迷惑かけても。
大丈夫。キミが気付かないうちに片付けておくから。明日の朝にはいつもと変わらない机とカーテンに戻ってるから。
今だけは・・・。
私を慰めるキミの代わりでいて。
私の涙を拭うキミの手になって。優しく私を抱き締めるキミの体になって。
明日の朝までには片付けておくから・・・。