ヴァンパイアプリンス4-5
「痛くない?」
「大丈…んんッ」
宏樹は月下の唇に舌を這わせた。
「ちょ…宏樹ッ」
出ている血を舐めとると、宏樹は舌を離した。
「相変わらず、月下の血はイイ味だよ。」
「は?」
月下の頭上にはたくさんのクエスチョンマーク。
「あッ!そっか。宏樹は吸血鬼だっけ!」
月下はクイズの答えがわかった時の子供のように、自信ありげな顔で答えた。
「俺が吸血鬼だって事忘れてたの?」
宏樹は月下の首筋を唇でなぞりながら尋ねた。
「え…あッ…そうみたい…。」
「そっか…」
宏樹はクスッと笑った。
「あ!!!宏樹!!」
月下はいきなり大きな声を出して立ち上がった。
「どぉした…?」
宏樹は目をぱちくりさせる。
「ゴメン…気付かなかったよぉッ」
月下は宏樹の顔を心配そうに覗き込む。
「一番最近で血飲んだの…夏休み中じゃん!そろそろヤバいでしょ!?」
「あぁ〜…」
「ゴメンね!!」
月下は急いで上半身の制服を脱ぎ始めた。
そして荒々しく胸元をあける。
「はい!!」
必死な月下に対して、宏樹はその様子を微笑ましくみていた。
「血は後…」
宏樹もソファから立ち上がり、月下の傍へ寄る。
「月下が欲しい」
宏樹は露になった月下の首筋に赤い花を咲かせる。
「…うん。」
「次はちゃんと声聞かせてよ?」
宏樹は月下の手を机の上に置かせた。
「…どうなっても知らないからね?」
「イイよ。どんな月下も好きだから…」
宏樹は月下の背中にちゅッとキスをする。
「あたしも…どんな宏樹も好き…だよ?」
「ありがとう。…そろそろいただいても宜しいですか?」
月下はフフッと笑って答えた。
「召し上がれ♪」
「あッやぁッ…宏樹ッ」
理性がとんだ月下は、感じるがままに喘ぐ。
「くッ…月下ッまだ先しか入ってないのに…ッ」
「あぁッ…だッてッ」
「バックだから?」
「も…バカ…」
月下は以前少しだけバックからされたことはあるが、ほぼ初体験の世界だ。
「力…抜いてッ」
「やッ無理…ッ」
「月下ッ…」
宏樹は月下の手を握った。
「やっぱり…顔見えてる方がイイね…」
宏樹は苦笑した。
「月下の顔…感じてる顔見せて?」
宏樹は月下の体の向きをかえ、机に寝かせた。
「あたしも…宏樹の顔見える方がイイな。」
月下はうっすら汗をかいて、頬が桜色になっていた。
「月下…色っぽくて」
宏樹はその姿に、月下の中の雌を感じた。
「欲情した…」
「え…ぁッ宏ッダメぇッ…」
宏樹は月下をいたわりながらも、激しく物を中に沈めた。
「あッはぁんッ…そんなにッ激しくされたらッ…変にッなっちゃうッよぉッ…」
宏樹は自身をすべて月下の中に沈めた。