ヴァンパイアプリンス4-4
「ッてか…いつから起きてた?」
月下は少し怒り気味に尋ねた。
「ん〜と…起きたのは月下がちゅうする直前かな?」
月下の顔が瞬時に赤くなる。
「バカぁぁぁ!」
「月下もエッチだな〜♪」
宏樹はうれしそうに月下をからかう。
「誰のせいよ!」
月下も負けじと言い返す。
「え?イイじゃん。俺色に染まってる証拠だよ」
宏樹があまりにも嬉しそうな顔をするので、月下は何も言えなくなった。
「ね?そうでしょ?月下。」
宏樹は月下の隣に座り、月下を自分の足の間に座らせる。
「…何かエロいね。俺色って。」
月下はクスクスと笑った。
「そぉ?」
「うん。…でも宏樹色なら染まってもイイかな?」
宏樹の胸に月下が寄り掛かる。宏樹の鼻にシャンプーのイイ匂いがさした。
「…イイ匂い」
「ん?そぉ?」
「うん。」
「襲いたくなった?」
「うん…」
「あたしも…襲われたくなった」
宏樹は月下の首筋にキスを落とす。
「…俺色になってるじゃん」
宏樹は月下を優しく抱き締めた。
「宏樹?」
「…月下の事、もっと大事にしたい…」
月下は思いもよらなかったことばに目を丸くしたが、後ろを向いて微笑み、宏樹にキスを贈った。
「充分だよ、宏樹。あたし、大事にされてるよ?」
「そうかな…。」
「うん!」
月下は元気よく返事をした。
「でも…」
と、月下は言葉を濁す。
「ん?」
「…今日は…激しく抱いて欲しいな。久しぶりだもん…」
月下は少し頬を赤らめながら、でも意志のある声で言った。
「大丈夫だよ。ソレは。だって俺が我慢出来ないから。」
そして長く深いキスを交わす。
キスは始まりの合図。月下は宏樹に抱かれる時の、このキスが好きだ。
「ん…。宏樹ィ」
「何?」
「キス上手いね」
「何ソレ…」
そう言うと、再び唇を合わせた。触れ合っていなかった時間を埋めるように…
「きゃッ」
宏樹は月下を膝の間に座らせたまま、行為をはじめた。
するっと月下の脇腹を宏樹の手が通る。
「後ろからなん…てぇッ…」
「初めてか。後ろから触られるの。」
「うん…。全部宏樹が初めてだもん…」
宏樹は満足気に笑った。
「そうでした。」
「あぁッ!」
宏樹は月下の胸をブラの上から優しく揉みはじめた。
「あッ!んんッッ」
月下は今学校にいる事を思い出し、急いで口を押さえる。
「どしたの?」
宏樹は月下の耳元で囁いた。
「ふッ…だッて…ここ学校ッ」
月下は小声で宏樹に訴える。
「あ〜…大丈夫だよ。鍵かけてあるし。」
「でも…」
「心配性だなぁ。」
宏樹は意地悪な笑みを浮かべて、手をブラの中へ滑り込ませた。
「んんんッ!?」
月下は体をビクンと震わせた。
「…まだ我慢するつもりなの?俺は声が聞きたいんだけど。」
「や…だッてェ…」
宏樹は手をスカートの中へ忍ばせた。
ショーツの上からつぅッと陰部をなぞる。
「んんッ」
月下は口を手で覆ったまま、快感に耐えていた。
宏樹は割れ目をいったりきたりして焦らす一方、もう片方の手で胸を愛撫する。
「んんッ!!(も…声出ちゃ…うッ)」
月下は眉間に皺を寄せ、唇を強く噛んだ。
―キュッ
「んんんッ!!」
宏樹が月下の固くなっていた乳首を軽く摘むと、月下の体は電流が流れたようにビクッとなった。
「月下…」
「ふぁ…ッ」
宏樹が月下にキスをしようと、月下の顔を寄せる。
「あ…。」
宏樹は目を大きく開いた
「唇噛んでたんだ…。ちょっと血滲んでる」
宏樹は月下の唇を指でそっとなぞる。