子羊の悩ましい日々 〜歓迎会〜-6
「大丈夫……私も初めてだから……怖いのは一緒よ……」
「……え」
その信じられない告白にロイは目を見開いた。女性にとって初体験は何より大切な経験のはずだ。それをこのような……。
「ソフィアさん、それは……」
「いいの……あなただけ大変な目に合わせたくないし……」
優しく微笑んでロイに口づける。
「あなたみたいな可愛い子、私、好きよ……あなたみたいな子としたいの」
数瞬2人の視線が絡み合い、そしてソフィアは腰を沈めていった。
「う……痛ぅ……」
いくら濡れているとはいえ、初めて男性を受け入れるそれは侵入を易々とは受け入れなかった。しかし、それもわずかな時間であり、ついにロイのものはソフィアの奥深くに侵入する。
「……ん……くぅ……」
先ほどまであったモノを失った確かな感覚、それに伴う鈍痛と流れ出る血、しかしそれ以上に大きな深い充足感、ソフィアは自分でも気づかずに一筋の涙を流していた。それに気づいたロイは、ソフィアの顔を引き寄せると、そっとその涙を舌で舐めとる。
「ありがとう……優しいのね……。でも大丈夫よ、何だかもう痛くなくなってきたの……」
それも『子羊』の力である。相手をするモンスターはそれが初体験のことが多いので、破瓜の痛みを取り除く力があるにこしたことはない。破瓜の体験を感じさせるために、痛みを最初から消すということはしない。
「じゃあ、動くね……」
ソフィアはロイと繋がったまま、両手をロイの胸に乗せてゆっくりと腰を上げたり下げたりする。秘肉がロイのモノに絡みつき、その上下運動のたびにぬめりを刻みこんでいく。ロイは自分のモノを包む暖かい肉、いや、もはや沼といっていい感触に心を奪われ、まるで女の子のように喘ぐ。
「ああ……あん……ソフィアさん……ん……!」
「ロイく……ん……女の子みた……いに喘ぐのね……あぁ……う……くぅ……と、とっても……ああ……可愛いわ……」
ヌチュ……ヌチュ……と低く湿った音が、小さいはずなのに2人の脳に大きく響く。そして、その音が、より2人の性感を高めていく。
ヌッチュ……ヌッチュ……ヌッチュ……
「あ……すご……ソフィア……さん……ああ……!」
ヌッチュ……ヌッチュ……ヌッチュ……
「ロイくん……ああ……もう私……!」
ソフィアははしたないほど夢中になって腰を振る。その勢いに、もはやロイの我慢は限界を超えようとしていた。
「ソフィアさ……あああ……もう……出……くる……ああ……!」
「出したいのね……いいよ……ロイくん……あん……一杯……一杯出して……」
「ダメです……中で……離れ……」
「いいの……ロイくん……出して……あああ……一杯……私の中に……出してちょうだい……ああ……くる……きちゃ……きちゃう……ああ……あああ!!」
グチュ……!
「あああああ……!!」
最後に思い切りソフィアが腰を沈めると、ロイはたまらず精を全てソフィアの中に放った。熱い白い液体が自分の身体の奥にかかるのをソフィアは確かに感じた。
「……! あ、熱い……分かる……分かった……ロイくんのが……私の中に届いたのが……」
激しい交わりの疲労からぼうっとした、しかし満足そうな笑みを浮かべながらソフィアは囁くように言った。
「はあ……はあ……すみません……中で……」
「大丈夫よ……『子羊』の力が発動している最中は、受精能力がほとんど0になるからまず妊娠することはないの……。同じ父親の子供ばかりできるのは生物的によくないことだから……」
「そうですか……」
ほっとした表情でロイは安堵のため息をつく。
「ふふ……ロ〜イくん……」
ソフィアは甘えるような声でロイに抱きつく。
「ソフィアさん……?」
「あったかーい、ロイくん……」
キュっとロイを抱きしめる。ロイは目を白黒させているだけだ。そして、再びロイのモノは反応する。まだ下半身が繋がっているので、自分の中でロイのモノが動くのに気づいて苦笑する。
「もう、元気なんだから……」
「だって……」
それは『子羊』の能力のせいで、と言いたいが、そんな雰囲気でもないので我慢する。
「ちょっとちょっと!」
2人が自分たちの世界にどっぷりとつかっていると、最初こそ初々しい2人の交わりをじっと見守っていたモンスターたちは文句を言い出す。
「十分堪能したでしょ!」
「あれだけ見せ付けられて、うずくったら仕方ないわ」
「独り占めはよくないわよ、司祭長さん」
「今は、『子羊』くんは私たちみ〜んなのものなんだから」
「あれだけ乱れたら離しがたいだろうけど」
それらの言葉にソフィアは顔を赤くして、名残惜しそうにロイのものを引き抜く。チュプン……と音をたてて抜かれたソフィアの秘所がまだヒクヒクと蠢いていて、奥から白い精液がつーっと垂れ落ちる。