子羊の悩ましい日々 〜歓迎会〜-5
「ちゅ……あ……本当に美味しい……！」
その言葉に、モンスターたちは我先にとロイの一物に群がる。『子羊』の魔力か、それとも若さがなせる技か、まだロイの一物は元気にそびえ立っている。
「次はあたし！ ん……ちゅぽちゅぽちゅぽちゅぽ……！」
「ねえ、早く出してー！ ほら、もっと気持ちよくしてあげる……この玉玉の袋を舐めてあげる……ちゅ……ちゅ……」
「口の中も……」
「お尻の中も……」
「足の指も……」
「みーんな……」
蕩けるような声に、ロイはただ流されるまま快感にあえいでいた。
「はあ……はあ……」
それから何十回とロイは性器を責められ、そのたびに精液を出していた。
だが、ロイのそれはいまだに鎮まらない。これが『子羊』の力だ。
「すごーい、本当に何度でもいけるのね」
「ねえねえ、十分いじって遊んだから、次はいよいよ……」
「そうね！」
皆の雰囲気がさらに妖しいものに変わり、ロイは不安げな表情を浮かべる。
「ねえ、子羊くん。やっぱり童貞？」
その直接的な問いに顔を真っ赤にして黙り込む。その反応自体が、問いを肯定していることだろう。俄然、皆が活気付く。誰が筆おろしをするかで言い争いにまでなりかけるが、そこに先ほどまで下がって皆の痴態を見守っていたソフィアが声を発した。
「皆様には申し訳ありませんが、やはり初めての相手は、同じ人間にさせてあげたいです」
その言葉にロイは驚いた。この場にいる人間はロイをのぞけばただ１人、当のソフィアであるからだ。
そしてモンスターたちは、不満の声を上げつつも、ラーナ司祭長の顔を立てることにした。ロイの身体から離れ、事の成り行きを興味深げに見つめている。
「さ、ロイくん……」
ソフィアは身に纏うものを全て脱ぎ去ると、疲れて起き上がれないでいるロイの身体の上にゆっくりと乗る。美しい年上の女性、しかも初めての「人間の」女性の全裸に、ロイは目を逸らそうにも逸らせないでいる。
「ダメですよ……ソフィア司祭長……」
「こんなときに役職名を言わないで……」
とがめるように指先で唇をつつくと、優しくその唇い口づける。
「ん……ロイくん……ちゅ……ちゅ……」
ロイの顔もそうだが、キスをするソフィアの顔も赤い。そのことに気づいたロイは、胸がきゅんと締め付けられる感覚を覚える。
「ソフィア司祭ち……いえ、ソフィアさん……」
初めて自分から積極的にキスをやり返す。ソフィアは少し驚いたような顔をするが、すぐにロイの顔を優しく抱えて、さらに深いキスをする。
「ああ……ちゅ……ちゅるる……うん……ちゅ……はぁ……はぁ……」
潤んだ瞳と瞳が交錯する。ソフィアはキスをしながら、無意識に股間をロイの太ももに擦り付ける。ソフィアの秘所は、先ほどまでのロイの痴態を見ていたことによってしとどに濡れそぼっていた。そのときは、静かに立ちながら足を擦り合わせるだけで自分を慰めていたので、今は自分でも信じられないほど淫らに振舞ている。
「あ……はぁ……はぁ……」
ソフィアは切なげな吐息を漏らしながら、ロイの身体を抱きしめる。
「ねえ……ロイくんも……ああ……私を……」
言葉を発するたび熱い息が首筋にかかる。ロイは熱にうかされるように、手をソフィアの胸にのばしゆっくりとつかむ。
「……ん！」
絹のような肌触りの胸は、ロイの手にはあまるほどの大きさで、その手を飲み込むようなやわらかさと掴んだ力に抗う弾力を兼ね備えていた。しっとりと肌を濡らす汗が、絶妙に手に肌をなじませる。
「ああ……ロイく……ん……もっと強く……強……くぅ……！」
ロイは言われるまま、乱暴とも言える手つきでソフィアの胸を揉みしだく。ソフィアはその乱暴な愛撫に悶える。ロイの上で背中を逸らして悲鳴のような喘ぎ声をあげ続ける。
「ああ……！ あ……あ……気持ちい……ん……！！」
ロイの指が、胸の先でぴんという音が聞こえるほどにり隆起している乳首を摘み上げる。ソフィアは快楽のあまり、だらしなく口を開いて喘ぎ続ける。その唇の端から涎が一筋流れ落ち、同じように口を開けているロイの口中に吸い込まれ、次の瞬間にはロイの喉に飲み込まれていく。
「ああ……私の唾をロイくんが飲んで……もう私……！」
ソフィアは右手でロイの一物を掴むと、愛おしそうに撫でながら自らの秘所へと導いていく。
「ソフィアさん……僕……」
快楽の波に飲まれながらも、ソフィアのその行為にかろうじて覚醒する。そして、これから起こるであろうことに対する不安、恐れ、そして期待が入り混じった瞳を向ける。