子羊の悩ましい日々 〜歓迎会〜-4
「可愛い……」
「ひゃ――!?」
首筋に突然キスされて思わず悲鳴を上げる。それは行為そのものによるものではなく、彼女の唇が信じられないほど冷たかったからである。
「私は雪女なの……」
なるほど、と納得したロイは、眼前に広がりつつある後継に戦慄した。
何十、ひょっとしたら百をこえてそうな数のモンスターたちが取り囲んでいたのだ。翼を持つもの、極端に小さいもの、角、牙、尻尾などをを持つもの、様々だ。共通しているのは、誰もが、これから起こるであろうことを期待しているということだ。
「ロイくん……」
あまりの事態に動けないでいるロイのローブをソフィアが優しく脱がすと、
「さ、『子羊』ちゃん……」
「一緒に楽しみましょ」
「お姉さんたちがサービスしてあげるからね」
次々と手が伸びてきて、あっという間に全裸にされてしまった。女の子のような華奢な身体つきではあるが、下半身にぶら下がっているものはそれなりの大きさがある。それが確認されると同時に、宴が始まった。
「あ……そんな……」
裸の身体に無数の女性の手が、肌がまとわりついてくる。焦らすように肌を撫でる手があれば、ワーキャットのものであろう尻尾が太ももに絡みつき、全身のありとあらゆるところを無数の舌が這っている。
自分の体温よりも熱いぬめったものが体中を這い回る感触に加え、無数の女性の「んー」「ああ……」という声が絶え間なく耳に入ってくる状況に、ロイは現実と夢の狭間にいるような浮遊感覚に襲われる。
女性が多いラーナ神殿で修行してきたので、女性が多いという状況には慣れているが、女性体験はまったくないので今の状況がどうしても現実のものとは受け取れないでいる。
「次はここも舐め舐めしないとねえ」
示し合わせていたかのように性器には触れていなかったモンスターたちは、ロイがいまいちノッてこないのでついにそこをいじり始める。
「まずは私からニャ! あーん……ちゅ……ちゅる……ちゅぷ……」
太ももに尻尾を絡めていたワーキャットは、目を輝かせながらロイの一物を一気に口に頬張ると、丁寧に舐め始めた。
外気にさらされていたモノが急に暖かく湿った場所に入れられた上、熱くざらざらとした舌が丁寧に棒のまわりを舐め回す。その未知の感覚に、ロイはたまらず「あん……」と女の子のような悲鳴を上げる
「きゃー、『あん』だって!」
「かわいー!」
「なんかもっと虐めたくなるわー」
ロイの喘ぎ声にモンスターたちは皆目を輝かせると、さっきより丁寧に、そしてねちっこくロイの全身を弄ぶ。耳の穴を、手の指を、足の指を、乳首を、へそを、背中を、目を、鼻を、口内を、いたるところをモンスターたちの舌が這い回る。
「や……ああ……あん……ひゃ……ああ……」
「こんなのはどうかしら……」
下半身が蛇のラミアというモンスターは、その長い舌をゆっくりと伸ばしていく。その二つに割れた先端がロイのアヌスをつつく。
「ひゃんっ!」
「んー……綺麗なお尻の穴ね、くす」
入る瞬間にはやや抵抗があったものの、一度先端がアヌスの中へ進入すると、あとはスムーズに挿入されていく。
「あ……そんなところ!?」
舌はそのままロイの直腸の粘膜を丁寧に舐め上げる。
「ああ……わ……いや……」
「ちゅぷちゅぴっ……じゅぶじゅぶ……」
その間も、ワーキャットは熱心にロイのモノをフェラチオする。やがてロイはこみあげてくるものを感じた。
「や……くる……もう……」
「じゅぷっ……じゅぴっ……ふふ……もうすぐニャ……じゅっぷ……ちゅるちゅる……じゅぶぶっ!」
一物の頭が暖かい口内に包まれ、そのままぬめるように根元まで包まれる。舌は棒のまわりをじわじわ絡めるように舐め、そして一気に唇を頭まで引き上げる。濡れた棒が外気に晒されて冷たく感じた次の瞬間には、再び深く呑みこまれていく。
「ああ……あああ……」
あまりの心地よさに、何も考えられずに手に力が入る。その手は2人のモンスターの乳房にいつの間にか添えられていて、弾力のある湿った肌の手ごたえがロイの頭をさらに熱くする。
「さあ、もうイっちゃいなさい……!」
「イく顔を見せて……!」
周りのモンスターたちの興奮が高まった瞬間、ラミアは直腸を弄んでいた舌を一気に引き抜いた。
「にゅるるる……!!」
「……あああああ!!」
その快感に、ついにロイは快感の頂点に達して、ワーキャットの口内に精液を多量に撒き散らす。
「ニャ! ちゅるちゅるちゅるちゅる……ちゅう……お、美味しいニャ!」
「えー、どんな味? ねえ、ずるいわよ、1人だけで」
興奮しきった有翼人がワーキャットの口から漏れる精液を舐める。