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淫魔戦記 未緒&直人
【ファンタジー 官能小説】

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淫魔戦記 未緒&直人 2-17

一方の護と綾女は、未緒と直人のプレイに見入っていた。
「……すげえ」
かすれた声が、護の口から漏れる。
「パイズリなんて、生で初めて見た」
自分が未緒を抱いた半年前にさえ、あんな真似はしてくれなかった。
まああの時は護以外にもたくさん相手をしていたから、そんな事をする余裕はなかったかもしれないが。
「……あんたじゃ無理だろうしなあ」
綾女に視線を移すと、むっとした様子で護の事を見ている。
「あってもCカップじゃあねえ……楽しめないか」
「失礼ねっ。あれくらいできるわよっ」
「……言ったな」
ニヤリ、と護がほくそ笑む。
「正直言って神保さんの怒りの前じゃ、俺の怒りなんて屁みたいなもんだ。冷めちまったから勢いに任せて犯す事なんてやりづらかったし、のしかかったはいいがどうしたもんかと思案してたんだ……けど、自分からあれくらいできると請け負ったんだから、心置きなくできるよな!」
「そ……その気、なかったの!?」
綾女は狼狽した声を上げた。
いくら失恋したショックがあったとはいえ、直人の怒りを買うというあまりにも愚かな事をしでかした罰として、護に犯されるのは仕方がないと覚悟を決めていた。
なのに当人にその気がなかったと宣告されては、そんな覚悟をした意味がないではないか。
「なんだ、してほしかったのか?」
護の揶揄に、綾女は顔を背けた。
「……しおらしい顔もできるんだな」
意外そうな声で、護が言う。
「できるわよ。悪い?」
「……いいや。女らしくていいぜ」
「……そんな褒め言葉、聞き慣れてて嬉しくもなんともないわよ。もっと気の利いたセリフを出してちょうだい」
「あのなあ……」
護がツッコミをいれようとしたその時、隣で一際高い声が上がった。
見れば直人の腕の中で、未緒ががくがくと痙攣を起こしている。
「うわ、めちゃくちゃ気持ち良さそ」
「……蕩け切った顔って、ああいう顔の事を指すのね。あの子、直人様の腕の中でいつもああいう顔してるんだ……」
「てか普通、たかだか十ちょいのガキが女にあんな『イキまくりました!』って顔させるか?」
「直人様は特別よ」
痙攣の治まった未緒の体をきつく抱きしめながら、直人は優しいキスを繰り返している。
未緒も夢中でそれに応えていた。
お互いをいたわり合うその光景に、二人はしばし見入る。
「……ねえ」
綾女の声で、護は注意をそちらに向けた。
「……私にも、ああいう顔をさせられる?」
「……さてね」
「試して、みない?」
「試していいのか?」
「……ええ」


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