特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』act.4-9
矢田の舌先が触れた。ヌルッとして、熱くて、ちょっと固い。
軟体動物の様に口内を蠢く。桜の舌と絡まったり、時折歯列をなぞる。
この部屋に着いてから何度も深いキスをしたが、桜は身体中に甘い疼きを覚えた。……矢田のキスは麻薬かも知れない、なんて桜は頭の片隅で思った。
以前だったら、キスされるだけでも逃げ出していただろう。
だけど、矢田はいとも簡単に自分に挑み、何食わぬ顔で自分を翻弄していく。
矢田の囁きは呪文。
矢田の指先は魔法。
そして、矢田の視線は………
「んううっっ、ふぁんっ」
唇から甘い声が堰を切った様に流れていく。
ゆっくりと押し倒され、桜の上に矢田が膝をついて重なっていた。
矢田の指先が胸を這い回り、頂に実ったベージュ色の果実を捻ると、桜は電流が走った様に身を震わせた。
キスを中断させると、とろんとした桜の表情が矢田を熱くさせた。
唇を胸に這わせ、舌先で果実を弄ぶ。反対側も掌で揉みながら桜の胸を堪能する。
面白いくらいに桜は反応し、やはり小さい胸は感度が良いんだな…なんて矢田はニヤリと笑った。
「桜ちゃん、気持ち良い?」
囁く様に言う。分かってはいる。だけどきちんと言葉で確かめたいのだ。
桜のとろんとした瞳が頷いていた。目は口ほどにものを言う、正にそうだ。
矢田は、良かった、と口の中で呟いて、右手をそろそろと侵攻させた。
華奢なくびれを伝い、丸みを帯びた腰骨を指でなぞる。薄桃色のショーツを引っ張り下げると、目にも鮮やかな海原がそこにはあった。
海原は今の桜と同じように、恥ずかしそうに縮こまっていた。
へその下に唇を寄せ、滑らかな下腹部を転がり落ちる様にキスをした。
海原に着地しても、その感触を楽しむ様にキスを繰り返す。
「ああっ、駄目…やだ……っくぁん」
甘い声の張本人は、顔を手で覆って頭を左右に振っていた。
「大丈夫、桜ちゃん。ちゃんと気持ち良くなって」
矢田の右手が太股を引っ張った。
桜の股の間に矢田が入り込んだ形だ。
秘部が丸見えだ。
桜の引き締まった太股やお尻は、恥ずかしくて力が入っており、かちかちだった。
矢田が愛しそうに撫でると、ぞわぞわと身体を震わせて甘い声を漏らした。
「触るよ」
不意に足を持ち上げられる。桜が抵抗する間もなく、あの長い脚が左右に広げられ、中心を矢田に見せ付ける形になってしまった。
パクパクと言葉になら無い桜を余所に、矢田は迷う事無くそこへ口付けた。
うっすらと開いた、二枚の貝殻を舌で開く。中は慎ましげに少し潤っているだけだ。
舌で粘膜を舐め上げる。テラテラと輝くそこは、桜の頬の様に真っ赤だった。
……ちゅぷ、にゅぷ…ちゅる…
舌が踊る度に桜の腰が震えた。相変わらず顔を両手で覆ったままだ。
蜜がとろとろと溢れ出る。始めこそ少なかったものの、快楽の波に乗った身体が反応しているのだろう。
舌先を亀裂へと持っていく。指より細い、その感覚器官で桜の胎内へ侵入させると、桜の声がこの狭い部屋中に響き渡った。