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記憶のきみ
【青春 恋愛小説】

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記憶のきみ3-2

【8月26日】
今日、常葉瞬くんと友達になった。




さらに後日。
「かぁー!腹減った」
青空は、伸びをしながら大学の食堂前に立っていた。
『よう青空、早いな』
「俺、今日の講義は昼からだからね」
『……いいなそれ』
「灰慈は?」
『さぁ……あ、来た』
灰慈は今日も全身オシャレな格好で決めていて、かなり目立つ。
そういえば、三人の外的な説明をよくしていなかった。
灰慈の髪型は、黒髪ロングに金メッシュでツイストパーマをかけている。身長は170くらい。これは何度も記述しているが、ファッションセンスはよく、モード系で揃えている。全身がアクセサリーで飾られ、かなり金がかかっている。
次に青空の髪型はショートアシメに黒髪。身長は180を越えていて、がっちりした体格。ファッションはミリタリー系であまり飾ってはいない。
最後に俺。自分で言うのもヘンだけど、俺はミディアムの茶髪、ワックスで無造作にセットしている。身長は二人の間くらいでファッションも二人のものが混ざった感じ。
以上、説明終わり。
「あれ?」
灰慈の後ろから、悦乃たち三人組がついてきている。
「よう、お二人さん」
『……なんで彼女たちと一緒なんだ?』
すると灰慈はニコニコして言った。
「俺は法医学で彼女ら法学やろ。せやから今日の講義が一緒でさ。メシも一緒にってな」
『………』
「よろしくぅ♪」
葵が手を挙げた。癖なのだろうか。
「久しぶりね」
由貴が腕を組んで微笑む。
「よろしくね」
悦乃がはにかむ。
この六人で集まるのは二度目だ。こんなに頻繁に集まるのか?
「ま、まあ行こう。腹減ったー」
青空が先立って入っていった。



六人とも、とりあえず日替わり定食を選び、テーブルを囲んで食べ始めた。同時にみんなそれぞれ会話を楽しむ。
「青空くん、もうちょっと落ち着いて食べないと」
「ギリギリまで寝てたから腹減ってるんだよ」
「そっかー」

「そのリングいくらしたー?」
「ん?これは駅前のショップで二万やで」
「へー♪」

結構盛り上がってるな。俺たちはなかなかいいグループになっているようだ。
ふと、黙って食べている悦乃に目がいく。
『………なにピーマンよけてんだよ』
「だって…」
『だからチビなんだよ』
「え…そんなこと言わないでよ」
悦乃はとてもからかいがいがある。
チビだしなんだか妹みたいだ。
「あれー?瞬、悦乃とは普通にしゃべるんだ。普段は冷たいのに」
由貴がニヤニヤしながら茶化す。
『………うるせーな』
「ほら!」
『…………』
実はなんとなく気付いていた。
電話のときから、悦乃とは普通にしゃべれる。
だから気にしてしまうのかもな。


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