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「雨のち虹」第1話「アンラッキー」-8

お父さんの歩はばに
ついていけないので
服の裾をつかみ早足でついていく・・
しばらく一緒に店内を物色した・・
子供の頃に帰ったみたいで思った以上に
楽しかったかも・・
「そういえばすずめ は何が欲しいんだ?」 「・・私は別に欲しい
ものなんて・・」
今日は一緒にいてくれるだけで充分だった
だから・・それだけでよかった
「いや!なかなか面倒みれないんだから
今日の思い出を残そうと思う!父親として
!弘文くんには負けられない」
お父さんは妙に気合いが入っていた、
弘文さんは私のいとこで大学生だ
学生投資家で株で稼いでいると同時に
亡くなったおじさんの 後をついで私の住んでいるアパートの管理を 任されている
同じアパートなので私が小さい頃よく面倒をみてくれてたし、今でも食事や買い物を手伝いに顔を出してくれて いるので・・確かに
お父さんより父親っぽいかもしれない。
だからかわからないが お父さんは妙な
対抗意識を燃やしていた
「でも・・本当に欲しいものなんて・・」
「じゃあ・・俺が勝手に 買ってきていいか?」 「え・・?」
「きっとお前も気に入るものを買ってくるからさ・・」
「あ・・うんありがと・・」半ば勢いに負けて
承諾した・・
そこからは別行動だった、本音をいうとせっかく一緒に来たのに
別行動は寂しい気がしたが・・
お父さんの気持ちを
台無しにする気にもなれなかったし
何よりプレゼントだって嬉しい事に変わりはなかった。

しばらくして
お父さんは戻ってきたプレゼントは買ったらしいが帰ってからの
お楽しみらしい・・
それから私達は近くの ファミリーレストランに行った
ファミレス・・
高校生になる私がお父さんと来る場所じゃない・・
いや・・誕生日父親と
食事って時点で珍しいかも・・
自然と周りの目が気になって恥ずかしかった顔には出てないと思うが・・
「どうした?顔赤いぞ?」
普通に出ていた・・
あまり感情は隠せないみたいだ・・
「別に・・何でもない」
時間がたつにつれ会話が途切れ、苦しまぎれにお父さんが学校の話ふっかけた。 「学校はどうだったんだ?すずめはあんまりしゃべらないから・・
ちょっと心配だったんだ・・」
本当は中学を卒業し、高校に入学していない私に対する話題として不適切だが、話がまた途切れかねないので・・中学の話をした・・
まぁ高校の話はないのだからあたり前か・・
「大丈夫だよ・・
学校では割としゃべるし・・」
学校では私はけっこうしゃべる・・しゃべるかわりにテンションは今と変わらないし・・そのほとんどが毒舌や皮肉ツッコミなどでなりたっている・・それ位は 自覚しているつもりだ
「そうなのか・・
じゃあ・・男友達とかは・・?」
「微妙かな・・それよりなんでそんな話題を・」
「いや心配で・・」
「心配しすぎ・・ 男友達どころか告白された事もあるのに・・」
「じゃあつき合ったりとかあるのか!?」
「全部断ったよ・・
これで心配も少し解消した?」
「違う意味で心配になった。」
「そっか・・」
悪戯っぽく笑った・・
父親ってみんなこんなもんなんだろうか・・?


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