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「雨のち虹」第0話「Start」-1

あの雷雲うごめく雨の日、彼女は失った、大切な人を
あの二重の虹かかる雨の日、彼女は気付いた
新たな光に
「お願い!ちょっとでいいから金借して!このままじゃ行き倒れる!」情けない声で言う僕は、合世 空 高校二年!ちなみに読み方は
(あわせよ・くう)
そらとは読まない
変な名前だがオリジナリティがあって自分的には嫌いじゃない
「‥無理です、先輩に借すとなかなかもどってこないじゃないですか」この子は水綺(みずき すずめ)高1、かなり小柄で華奢な体格、整った顔立ちをしている。外見だけみるとか弱く可愛らしい少女なんだが‥
「それに先輩なら何があっても生き抜けるかと‥雑草とか食べてそう」彼女は冷笑を浮かべ、ご機嫌な様子で話す。
毒舌で皮肉屋、勝ち気な性格、話してみると印象が180度変わる、もしかしてサディスト・・?
「すずちゃんそんなサディスティックな発言はよそうよー もしかしたら明日には学校前の橋の下で冷たく転がってるかもよ?」
「‥今転がされたいんですか?」
かすかに怒っている?ようだった
「なんで!?サディスト発言が気にいらなかったとか?」
「う‥」
彼女は図星をつかれると少し動揺するこれは攻撃のチャンスか?
「はは・・体も小さいけど心も小さ‥ぐっ!?」
皮肉屋な彼女に対し皮肉で返したつもりだったが最後まで言い終わる前にみぞおちに鋭い衝撃が・・そのまま床に崩れ落ちた、
「す、すみません…やりすぎました」
すずちゃんが慌てて謝る、
「じゃあこのお詫びをかねて三千円くらい貸して?」
「無理ですね」
「そんなぁ」
僕がうなだれていると、ドアがひらく音がした、
「何してるんだい?空」
「金貸して下さい!」
今入ってきたのは、
差々垣 宗(ささがき そう)小学校からの幼なじみで何かと気がきく眼鏡だ!だから速攻で 頼んでみた!
「ええ!?いきなりそれか!」
「何を今更・・先輩のダメっぷりは一番差々垣先輩が知ってるはずですが」
すずちゃんが冷たく言い放った、
「まぁね、千円でいいなら、かすけど?」
「ありがとう友よ!だが千円じゃちょっとつらい!」
「先輩を甘やかしちゃだめですよ、」とすずちゃんが釘をさす。
「う・・わかったよ!千円でなんとか生きます!」
とりあえず千円あればなんとかなるはずだよな、なんだかんだで金を借りる事ができて少し落ちついたのできいてみた、
「きょうは他の奴らはいないんだな」
「明くんと蛍ちゃんは委員のしごとがあるそうです、」
「そうなのか?以外に忙しいんだな」
他のメンバーとは僕らの所属するゲーム部のメンバーだ、
ちなみに今いるのは部室、このゲーム部は現在は少数の部員がおり、放課後集まってゲームをしようとかいうお気楽集団だ
明と蛍ちゃんと言うのは、すずちゃんの友達でクラスメートだ、明は人に流されやすく、いつも何かに振り回されている。
蛍ちゃんはなんてゆうか優しいって感じ?なんか言葉では表しにくい、やるゲームはオセロやボードゲームからTVゲームまでいろいろ、しかも最近は放課後以降も親が家にいない家で遊んでいる時もある、(基本的にうちかすずちゃんの家だけど)、ちなみに学校内でも割と有名だ、まぁ有名なのは ゲーム部というよりは、ゲーム部のもう一つの活動である お悩み相談の方だが、お悩み相談は学校内からはもちろん、一般の人からも依頼がくる。なぜならビラを配っているから、まぁ学校外の依頼は基本的に家で話しをきいているので もはや部活なのかなんなのか・・


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