『sick for ×××』-7
車を運動公園の駐車場に停めた。
「お昼は海でとろう」
車を降りた。
ここは野球場、陸上競技場、プール、体育館などの総合スポーツセンターのほかに、サイクリングコースや広場など子供から大人まで遊べる施設が揃ってある。
陽はわたしの手を取って歩く。
遊具施設の整った子供広場へと向かっていた。
「ここ、連れてこような」
子供のことを言っている。
なんだか胸があったかくなる。
「うん!」
並木通りを歩く。桜にはまだ早いみたい。
平日ともあって、人影はまばらだった。
犬を連れて散歩するおじいちゃん。
ジョギングをしているおばさん。
そして、子供をブランコにのせ背中をこぐお母さん。それをカメラに収めるお父さん。
早く、あんなふうになりたいな…。
ぎゅっと陽の手を握った。
「俺らもすぐだよ」
おんなじことを考えているのがうれしい。
日の当たるベンチに腰掛けた。
「なんだかほのぼのしちゃうねぇ…」
「年寄りみたいなこと言うなぁ…」
陽が自販機で買ってきたお茶を半分ずつ飲んだ。
「おじいちゃんおばあちゃんになってもこんな風にしたいね」
ヴヴヴヴヴッ。
「うひゃあっ!」
「じじばばになってもこんな風?」
「も、もう。せっかくいい感じなのに水ささないでよっ」
すっかり頭から消えていたのに。
「俺たちどれぐらいまでエッチすんのかなぁ」
「なにそれ…、へんなの」
「ずーっとしてると思う?」
突然、ヘンなこと聞かないでほしい。
「わかんないけど…。でも手はずっとつないで歩いてほしい」
「ちゃーみーぐりーん、みたいなの?」
「そんな感じ」
「いいよ」
「俺さ、最近思ったんだけど」
しばらくベンチで休んだあと、陸上競技場をくるっと1周して駐車場に戻ることにした。
この辺はさすがに人影がなかった。
「なに?」
「泉、胸でかくなったよな」
「う、うん」
「やっぱ張るんだな、おっぱい」
「身体は着々と準備してるって感じがするよ」
「俺もおっぱい飲んでみてーな」
つないだ手をほどいて、今度は腰に手を回した。
「むかし飲んでたでしょ?」
「そうだけどさ、忘れてるにきまってんじゃん」
遊歩道脇の梅の木が花をつけている。
これが新緑の季節になると、梅の実をたくさんつける。
むかし、おばあちゃんとここでいっぱいとったんだっけ。
「だめ?だって俺のおっぱいじゃん」
むにゅ。
腰に回していた手で、わたしの胸をつかんだ。
「も、もう。だれかきたらどうすんの!」
「こないよ」
遊歩道から外れて梅の木が群生している奥の方へとわたしの腕を引く。
やがて金網張りのフェンスが見え、そこへわたしの背中を押し付けた。
「だめなん?」
右手がわたしの胸を軽くほぐしている。
「んっ…、だって赤ちゃんが飲むんだよぉ…。陽は赤ちゃんじゃないじゃん…」
「俺も赤ちゃんになりてーな」
「なに…、言ってるの。ばかぁ」
両乳房を両手で持ち上げられた。
「やぁ…ん」
「やっぱでかくなったよな…。でも感じる?」
「うん…」
「よかった。泉はおっぱいでもイクもんな…。感度よすぎだよ」
今度は服の下に両手を潜りこませ、ブラのホックを外す。
そして直に触れさっきと同じようにした。
わたしは誰か来るんじゃないかと、気が気じゃない。
「ね、ねぇ…。やめようよ…」
「俺もおっぱい飲む」
「まだ出ないよぉ…」
すりすりすり…。
「んっ…」
「こんなでかくなってのに?調べるよ?」
「やっ…。こんなとこで…?」
「しっ」
と陽が指で口を押さえる。
「声、響くから」
そういって、くいっと服をブラごとめくった。
乳房が露わになった。
「いつも暗がりでしか見てないけど、やっぱでかいな…」
まじまじと見てる。
「乳首もこんなツンとしてる」
「や…んっ!」
くにゅくにゅ…。
乳首を二つとも摘まれた。
「ほら…、声抑えないと誰か来るかもよ?」
「んんっ…、そんなのやぁ…」
くにくにくにっ。
「ダメっていってるだろ?おっぱいでないなぁ。やっぱ吸わないとダメかな?」
耳にかかる息が快感を誘う。
「そうだ。こっちもしなきゃな」
「んあぅっ!」
ヴヴッ…ヴヴ…。
「すぐイクといけないから微弱で」
ローターが再び蠢き出す。
その動きは微かだけど、わたしの陰核を確かに刺激する。
「いい?吸っちゃうよ?」
陽の顔が乳房の前にあり、舌をゆっくりと乳首に伸ばそうとしている。
そこから目をそらせなかった。