愛欲の密室〜由起夫と奈緒子-4
『ズリュッ、ズリュッ』『ズリュッ、ズリュッ』
緩急を付けた前後の動きは不特定のリズムを生み出し、奈緒子の果てない欲求に応え執拗に突き廻されると、薄らぐ意識の中で、まるで子宮全体が宇宙と化してゆくような緩やかな痙攣を覚え始め、
その膣内にスポイルされた由起夫の肉茎も、
生命を宿す生き物が蠢くように、グィグィと締め付けてくる心地良い快感に浸りながら、
全身の血流はドクドクと逆流し、こめかみに疼くような痛みを感じれば、魂までも吸い尽くされそうな快感に、萎える事ない欲情を駆り立てられ、仰向けに委ねる奈緒子を四つん這いにさせ、
突き出された尻部の合わせめから、蜜壺の割れ目と剥き出しになったアナルを捉えると、その猥褻な淫部を責め入るように飽きる事ない舌先を捻り入れ、プックリと紅潮する蜜壺の肉襞を半開きにさせると、一段と硬直した由起夫の肉茎を無条件に誘っていた…。
興奮止まない由起夫は、その丸みを帯びた尻部を抱え、刀のように反り上がった肉茎を熱い膣内へ捻り込ませると、狂おしい程に前後に突き廻していた。
『ズチュッ、ズチュッ』 『ズチュッ、ズチュッ』
『あっ、あっ、あんっ』『い、逝っちゃうっ…』
絶頂を迎えていた奈緒子がそのまま昇天すると、射精寸前の肉茎はヌルリと引き抜かれ、
奈緒子の尻部の上に熱い白濁色の精液を撒き散らしていた。
思う存分に互いの愛情を確かめ合い、
繋がれたメールの糸が深い絆へと昇華した夜。
揺れ止まない余韻に浸る二人を祝すように、
季節外れの白い雪の華が窓の外を舞い降りると、微笑みを携え、そっと指を絡め合っていた…。