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中年探偵銀次
【推理 推理小説】

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中年探偵銀次〜見習い探偵A〜-1

「銀次さん、一体ここで何をするんですか?」

部屋に入り、疑問に思っていた事を聞いた。

「勿論、浮気現場を掴むんだ。」

その言葉を聞いても晃は、銀次が何を考えているかわからなかった。

「まぁ、待ってろ。あと1時間も立たないうちに解決する。」

そういい放ち銀次は煙草に火をつけた。




一時間がたち晃は、そろそろ何かが起きると思っていた。

「晃、そろそろ行くぞ!」

「行くってどこへ?」

「1階だ。1階に販売機があったろ?そこで待つのさ」

「えっ!でも相葉は…一人で来るんですよ。誰とも一緒に…」

「そこで2人になるんだよ。」

銀次のその言葉に晃は、ようやく銀次の考えがわかった。





《数時間後》

2人は事務所に戻り体を休めていた。

「銀次さん、お疲れ様です。」

晃は銀次に珈琲を差し出した。

「ありがとう。」

銀次は、タバコの火を消し、珈琲を口にした。

「あの、銀次さんはいつから浮気相手がわかったんですか?」

「ん?お前が尾行してくれたときに、同じホテルに行ったと聞いたときからだ。」

「なるほど…」

「考えるとわかるんだが、何度も同じホテルってのは怪しいだろ?それに、なぜか一人で入り一人で出てくる。だから俺は、浮気相手が中にあらかじめいるのではないかと推理した。」

「そうか!だから2人で怪しまれぬように最初から入って待ち伏せしたんですね。」

「その通りだ。案の定、受付の女が出て来て一緒に部屋へ向かって行った。」

「そこを証拠として撮り事件は解決ですね。」

晃は、銀次が推理した事は想像でしかなかったがその可能性を捨てずに行動したという行動力を間近で感じ今まで以上に銀次を尊敬した。また、今回少しでも銀次の役に立つ事ができ、これから先、もっと役に立とうと決心したのであった。


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